イエストレムスカの猛攻を耐え忍んだシフィオンテクが準々決勝へ、サバレンカは3回戦でタウソンにストレート負け [ドバイ選手権]
WTAツアー公式戦「ドバイ・デューティーフリー・テニス選手権」(WTA1000/アラブ首長国連邦・ドバイ/2月16~22日/賞金総額365万4963ドル/ハードコート)の女子シングルス3回戦で、第2シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド)がダイアナ・イエストレムスカ(ウクライナ)を7-5 6-0で退け8強入りを決めた。
2度先行しながらその都度追いつかれたシフィオンテクは6-5から3度目のブレークに成功して第1セットを先取すると流れを掴み、最終的に最後の8ゲームを連取して1時間32分で試合を締めくくった。
初対決だった2019年2月のフェドカップ(現ビリージーンキングカップ)でイエストレムスカに6-7(2) 4-6で敗れていたシフィオンテクは第1セットで相手の16本に対して2本しかウィナーを奪えずほとんどのラリーで劣勢に立たされていたが、イエストレムスカのミスが増えた第2セットでは主導権を握った。
「ブレークするチャンスはたくさんあるはずだから、自分のサービスゲームで安定したプレーをしたいと思っていた。そうすればチャンスがくるとわかっていたから」とシフィオンテクは試合後のオンコートインタビューで語った。
「今のツアーではヘビーヒッターの女子選手がたくさんいて、彼女たちはリスクを冒してくる。入ればポイントを取ることは不可能だけど、アウトならこちらにポイントが入るから感謝する。簡単じゃないわ。多くの忍耐と受け入れる姿勢を持たなければならない」
シフィオンテクは次のラウンドで、ペイトン・スターンズ(アメリカ)を6-1 6-1で破って勝ち上がった第12シードのミルラ・アンドレエワ(ロシア)と対戦する。
残り6試合行われた3回戦では第6シードのエレーナ・ルバキナ(カザフスタン)、第14シードのカロリーナ・ムチョバ(チェコ)、リンダ・ノスコバ(チェコ)、クララ・タウソン(デンマーク)、ワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したソフィア・ケニン(アメリカ)とソラナ・シルステア(ルーマニア)が勝ち上がり、ベスト8が出揃った。
上位シード勢は第2セットのタイブレークで3-6と追い詰められていたルバキナが第9シードのパウラ・バドーサ(スペイン)とのシード対決を4-6 7-6(8) 7-6(2)で制したが、第1シードのアーニャ・サバレンカ(ベラルーシ)、第4シードのジャスミン・パオリーニ(イタリア)、第5シードのジェシカ・ペグラ(アメリカ)、第8シードのエマ・ナバーロ(アメリカ)は敗れた。
ノスコバがペグラを6-3 7-6(8)で振りきり、タウソンがサバレンカを6-3 6-2で倒し、ケニンがパオリーニを6-4 6-0で下し、シルステアはナバーロに7-6(5) 3-6 7-5で競り勝ちそれぞれシードダウンを演じた。
ディフェンディング・チャンピオンのパオリーニは第2セット第1ゲームで右足首を捻るアクシデントに見舞われ、治療を受けて最後まで戦い抜いたがタイトル防衛は叶わなかった。
準々決勝ではルバキナがケニンと、ムチョバがシルステアと、ノスコバはタウソンと顔を合わせる。
これに先立ち前日に消化できなかった2回戦残り4試合が行われ、ナバーロ、アンドレエワ、スターンズ、シルステアが勝者となっていた。
1回戦がBYEで免除されていた第7シードのジェン・チンウェン(中国)はスターンズに6-3 4-6 4-6で逆転負けを喫し、2週連続で初戦敗退に終わった。
写真◎Getty Images
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