長期離脱から1月に復帰したブルックスビーが予選ワイルドカードのチャンスを生かしてツアー初優勝「チームに感謝している」 [US男子クレーコート選手権]

写真はツアー初優勝を飾ったジェンソン・ブルックスビー(アメリカ)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「Fayez Sarofim & Co. US男子クレーコート選手権」(ATP250/アメリカ・テキサス州ヒューストン/3月31日~4月6日/賞金総額71万735ドル/クレーコート)の男子シングルス決勝で、ジェンソン・ブルックスビー(アメリカ)が2023年大会チャンピオンで第2シードのフランシス・ティアフォー(アメリカ)を6-4 6-2で倒して優勝を飾った。

 24歳のブルックスビーがATPツアーで決勝に進出したのは2022年7月のアトランタ以来でキャリア4度目だったが、初勝利を挙げた。

 4-0から4-4に追いつかれたブルックスビーは続く2ゲームを連取して第1セットを先取し、第2セット2-2から最後の4ゲームを連取して1時間27分で歓喜の瞬間を迎えた。

 昨年末に自閉スペクトラム症を患っていることを公表した元世界ランク33位で24歳のブルックスビーは手首の手術やドーピングの規則違反で出場亭処分を受けるなどして長期離脱を余儀なくされていたため507位まで落としており、予選のワイルドカード(主催者推薦枠)を受け取りチャンピオンの座を掴み取った。

 予選1回戦で敗戦まであと1ポイントまで追い込まれていたブルックスビーは第3シードのアレハンドロ・タビロ(チリ)に対する2回戦で3つ、第1シードのトミー・ポール(アメリカ)に対する準決勝でもマッチポイントをひとつ凌いだ末に決勝の舞台に辿り着いていた。

「マッチポイントを握られていた予選からずっと支えてくれていたチームに感謝している。かなり大変だったから、毎日すべての試合で僕のために頑張ってくれてありがとう」とブルックスビーは表彰式のスピーチで話した。

「予選の1回戦から応援は素晴らしかった。皆さんにもお礼を言いたい。ここの応援は最高だったし、テキサスに戻ってこれてうれしいよ」

 ランキングを一度失ってから1月のオーストラリアン・オープンで復帰したあとチャレンジャーを含む7大会を戦い終えたブルックスビーは、月曜日に更新されるATPランキングで172位に浮上することが確実となった。

 先に行われたダブルス決勝では、今大会で初めてペアを組んだフェデリコ アグスティン・ゴメス(アルゼンチン)/サンティアゴ・ゴンサレス(メキシコ)がフェルナンド・ロンボリ(ブラジル)/ジョン パトリック・スミス(オーストラリア)とのノーシード対決を6-1 6-4で制して栄冠に輝いた。

続きを読むには、部員登録が必要です。

部員登録(無料/メール登録)すると、部員限定記事が無制限でお読みいただけます。

いますぐ登録

写真◎Getty Images

Pick up

Related

Ranking of articles