タビロに2連敗を喫したジョコビッチは今季のクレーコート初戦を勝利で飾れず「最悪の試合だった」 [モンテカルロ・マスターズ]

写真はノバク・ジョコビッチ(セルビア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「ロレックス・モンテカルロ・マスターズ」(ATP1000/モナコ・モンテカルロ/4月6~13日/賞金総額683万2435ユーロ/クレーコート)の男子シングルス2回戦で、アレハンドロ・タビロ(チリ)が第3シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)を6-3 6-4で倒す番狂わせを演じた。

 上位8シードは1回戦がBYEで免除されており、ジョコビッチはこの今季のクレーコート初戦だった。ふたりは昨年5月にローマの3回戦で一度顔を合わせており、タビロが6-2 6-3で勝っていた。

 オープニングゲームでサービスダウンを喫した直後に追いついたタビロは3-2からもう一度相手のサービスゲームを破って第1セットを先取し、第2セット第3ゲームでブレークしたリードを最後まで守りきって1時間27分でキャリア2度目の対トップ10勝利を挙げた。

 昨シーズンに飛躍して世界ランク自己最高19位をマークしたタビロは今季に入って6大会連続で初戦敗退を喫するなど不振に陥り、4大会プレーしたクレーコートでは1勝も挙げることができずに今大会を迎えていた。

「厳しいシーズンを送ってきたから、今日は少し緊張していた。前回(ジョコビッチと)プレーしたときにうまくできたことを思い出し、幸運にも今日はサービスが好調だったから随分と助けられた。信じられないような試合だった」とタビロは試合後のオンコートインタビューで語った。

「個人的に厳しい時期を過ごしてきたけど、僕たちはそれを克服しようと努力してきた。試合を重ねるごとに少しずつリラックスできるようになり、今は調子もよくなってきたから凄くうれしいよ」

 今季の戦績を4勝9敗としたタビロは次のラウンドで、ワイルドカード(主催者推薦枠)を得て参戦したヴァランタン・バシュロ(モナコ)を4-6 6-3 6-1で破って勝ち上がった第15シードのグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)と対戦する。

 今季3度目の初戦敗退を喫したジョコビッチは試合後の記者会見で、「少なくとも恥ずかしくないパフォーマンスはできると思っていた。これは予想外だ。最悪の試合だった」と心中を吐露した。

「あまり期待はしていなかった。相手が手強いことはわかっていたし、恐らく僕が酷いプレーをするだろうと予想していた。でもここまで酷いとは思っていなかった」

 この日プレーしたジョコビッチ以外のトップ10プレーヤーは第2シードのカルロス・アルカラス(スペイン)、前年の準優勝者で第4シードのキャスパー・ルード(ノルウェー)、第7シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)、第8シードのアレックス・デミノー(オーストラリア)が揃って3回戦に駒を進めた。

 そのほかの試合では第9シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)、第12シードのアルトゥール・フィス(フランス)、第13シードのロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)、アレクセイ・ポプリン(オーストラリア)、アレハンドロ・ダビドビッチ フォキナ(スペイン)、ヌーノ・ボルジェス(ポルトガル)、予選勝者のダニエル・アルトマイヤー(ドイツ)が勝ち上がり、ベスト16が出揃った。

 第14シードのフランシス・ティアフォー(アメリカ)はポプリンに6-3 3-6 3-6で逆転負けを喫し、2回戦で姿を消した。

 4回戦ではアルカラスがアルトマイヤーと、ルードがポプリンと、ルブレフがフィスと、デミノーがメドベージェフと、ムゼッティが自国の先輩であるマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)と、ダビドビッチ フォキナが第5シードのジャック・ドレイパー(イギリス)と、ボルジェスはディフェンディング・チャンピオンで第6シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)と顔を合わせる。

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写真◎Getty Images

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