ムゼッティが2試合連続の逆転勝利でキャリア最大のタイトルに王手「正直に言って予想外」 [モンテカルロ・マスターズ]

写真はロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「ロレックス・モンテカルロ・マスターズ」(ATP1000/モナコ・モンテカルロ/4月6~13日/賞金総額683万2435ユーロ/クレーコート)の男子シングルス準決勝で、第13シードのロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)が第8シードのアレックス・デミノー(オーストラリア)に1-6 6-4 7-6(4)で逆転勝利をおさめてキャリア最大のタイトルに王手をかけた。

 1ゲームしか奪えず第1セットを落としたムゼッティはワンブレーク差で第2セットを取り返し、第3セット5-4からブレークバックされた末にもつれ込んだタイブレークで迎えた最初のマッチポイントをものにして2時間38分で競り勝った。

 同大会に5年連続出場となる23歳のムゼッティは、3回戦でノバク・ジョコビッチ(セルビア)に勝った2023年のベスト8がこれまでの最高成績だった。同サーフェスでのムゼッティは2022年7月にハンブルクで栄冠に輝き、昨年8月にはパリ五輪で銅メダルを獲得した実績を持っている。

 今週のムゼッティは準々決勝で2年連続4度目の優勝を目指してた第6シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)を1セットダウンから巻き返して1-6 6-3 6-4で倒し、ATPマスターズ1000大会で初の4強入りを決めていた。

「いつも試合の出だしとリズムを掴むのに苦労しているけど、今日はアレックスが非常に安定したプレーをしていたのとコンディションが厳しかった。雨でコートが遅くなり、アレックスの壁を破るのは簡単じゃなかった。より粘り強くプレーできるようになり、それがカギだった」とムゼッティは試合を振り返った。

「(このような大きな大会で決勝に進出できたのは)とても大きな意味がある。正直に言って予想外のことだ。大会が始まった頃はトップ10入りやタイトルを目指して決勝に進出したり、多くを夢見てはいるんだけどね」

 ムゼッティはキャリア6度目のツアー決勝で、アレハンドロ・ダビドビッチ フォキナ(スペイン)を7-6(2) 6-4で破って勝ち上がった第2シードのカルロス・アルカラス(スペイン)と対戦する。

 両者はツアーレベルで過去4戦してアルカラスが3勝1敗とリードしているが、ムゼッティは2022年ハンブルクの決勝でアルカラスに6-4 6-7(6) 6-4で勝っている。

「あれは3年も前のことだ。僕たちは2人とも大きく変わった。言えるのは本当に壮大な試合だったということだ。あの試合のカギは間違いなくメンタルだった。明日も同じような展開になるよう願っている」とムゼッティは次戦を見据えた。

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写真◎Getty Images

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