アルカラスがフィジカル的に苦しんだムゼッティに逆転勝利で大会初優勝「努力が報われてよかった」 [モンテカルロ・マスターズ]

写真は大会初優勝を飾ったカルロス・アルカラス(スペイン)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「ロレックス・モンテカルロ・マスターズ」(ATP1000/モナコ・モンテカルロ/4月6~13日/賞金総額683万2435ユーロ/クレーコート)の男子シングルス決勝で、第2シードのカルロス・アルカラス(スペイン)が第13シードのロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)に3-6 6-1 6-0で逆転勝利をおさめて大会初優勝を飾った。

 21歳のアルカラスがツアーレベルでタイトルを獲得したのは、2月のロッテルダム以来で通算18回目(準優勝5回)となる。

 ムゼッティはオープニングゲームでサービスダウンを喫した直後に2度連続でブレークに成功して第1セットを先取したが、そこから主導権を握ったアルカラスが最後の2セットで1ゲームしか落とさず1時間47分で勝利を決めた。

 第3セットで右脚を痛めたムゼッティは0-3のチェンジエンドでメディカルタイムアウトを取って治療を受け、ベストのパフォーマンスを発揮できない状態でも最後まで戦い抜いた。

「このような形で勝ちたくはなかった。長い試合をいくつかこなしてきたロレンツォは厳しい1週間を過ごしていたし、気の毒に思う。彼にとって最高成績を挙げた大会のひとつなのに、こんな結果に終わるのは辛いことだろう。深刻ではなく、早く100%の状態に戻るよう願っている」とアルカラスは試合後に語った。

「モンテカルロで初めて優勝できて本当にうれしい。難しい状況がたくさんあり、非常に大変な1週間だった。すべてにうまく対処できたことを誇りに思う。この1ヵ月は大変な時期だったから、ここで努力が報われてよかったよ」

 今週の結果でアルカラスがアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)を抜いて世界ランク2位に、ムゼッティは自己最高の11位に浮上することが確定した。

 ムゼッティは「最後はここ数日で蓄積された疲労やストレスの影響で最後まで戦うことができなかった」と決勝を振り返り、「ポジティブな要素もたくさんある。目標のいくつかは達成できたしね」と前を向いた。

「トップ10にはまだ入っていないから、気持ちを奮い立たせるために野心を持つよう心掛けている。今季最大の目標は恐らくそれだった訳だから」

 続いて行われたダブルス決勝ではロマン・アルネオド(モナコ)/マニュエル・ギナール(フランス)が1セットダウンから巻き返して第7シードのジュリアン・キャッシュ/ロイド・グラスプール(ともにイギリス)を1-6 7-6(8) [10-8]で倒し、ワイルドカード(主催者推薦枠)のチャンスを生かして栄冠に輝いた。


男子ダブルス優勝のロマン・アルネオド(モナコ/右)とマニュエル・ギナール(フランス)(Getty Images)

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写真◎Getty Images

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