ブロンゼッティが過去2戦全敗だった元世界ナンバーワン大坂を倒して今季のクレーコート初勝利「プレーに変化をつけようと心掛けた」 [マドリッド・オープン]

写真はルチア・ブロンゼッティ(イタリア)(Getty Images)


 WTAツアー公式戦「ムトゥア・マドリッド・オープン」(WTA1000/スペイン・マドリッド/4月25日~5月7日/賞金総額896万3700ドル/クレーコート)の女子シングルス1回戦で、ルチア・ブロンゼッティ(イタリア)が元世界ナンバーワンの大坂なおみ(フリー)を6-4 2-6 6-4で倒して今季のクレーコート初勝利を挙げた。

 インディアンウェルズとマイアミのWTA1000シリーズ2大会を3勝2敗で終えたブロンゼッティはクレーコートシーズンに入ってチャールストンとルーアンでプレーしたが、いずれも初戦敗退に終わっていた。

 3-3からサービスダウンを喫して第1セットを落とした大坂は第2セットを取り返したあと第3セット1-3から3-3に追いついたが、ふたたびブレークに成功したブロンゼッティが残りのサービスゲームをキープして2時間20分で競り勝った。

 今季のクレーコート初戦に臨んだ大坂は試合を通して17本だった相手の倍以上となる39本のウィナーを決めたが、相手よりも16本多い45本のアンフォーストエラーを犯した。

 ふたりはこれが3度目の対決だったが、大坂は初黒星を喫した。クレーコートでは昨年5月にフレンチ・オープンの1回戦で顔を合わせ、大坂が6-1 4-6 7-5で勝っていた。

「外から見れば簡単なのかもしれないけど、彼女(大坂)のような偉大なチャンピオンとの対戦は常に難しいものなの。この試合をうまくコントロールできたことを誇りに思う」とブロンゼッティは試合後にコメントした。

「彼女はとても強いボールを打ってくる。私はドロップショットを使ったりしてプレーに変化をつけようと心掛け、それで多くのポイントを取ることができたわ」

 ブロンゼッティは次のラウンドで、第5シードのマディソン・キーズ(アメリカ)と対戦する。シード勢は初戦がBYEで免除されており、2回戦からの登場となる。

「彼女(キーズ)とは2度対戦(2敗)したことがある。今日のように凄く厳しい試合になるでしょうね」とブロンゼッティは次戦を見据えた。

 ワイルドカード(主催者推薦枠)で出場した19歳のアレクサンドラ・エアラ(フィリピン)はビクトリヤ・トモバ(ブルガリア)を6-3 6-2で退け、ディフェンディング・チャンピオンで第2シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド)に対する2回戦に駒を進めた。

 ふたりは先月末にマイアミの準々決勝で対決し、エアラが6-2 7-5で勝っている。

 そのほかの試合ではケイティ・ブルター(イギリス)、ペイトン・スターンズ(アメリカ)、ルル・スン(ニュージーランド)、カミラ・オソリオ(コロンビア)、マリー・ブーズコバ(チェコ)、ジェシカ・ボウサス マネイロ(スペイン)、キャロライン・ドラハイド(アメリカ)、ワイルドカードを得て参戦したヘイリー・バティスト(アメリカ)が初戦を突破した。

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写真◎Getty Images

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