ジョコビッチが2大会連続今季4度目の初戦敗退「新しい現実と言わざるを得ない」 [マドリッド・オープン]
ATPツアー公式戦「ムトゥア・マドリッド・オープン」(ATP1000/スペイン・マドリッド/4月23日~5月4日/賞金総額805万5385ユーロ/クレーコート)の男子シングルス2回戦で、マッテオ・アルナルディ(イタリア)が第4シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)を6-3 6-4で倒す番狂わせを演じた。
シード勢は1回戦がBYEで免除されており、ジョコビッチはこの試合が初戦だった。アルナルディは2-0から2-2に追いつかれたあと3-3から3ゲームを連取して第1セットを先取し、第2セット第6ゲームで3度目のブレークに成功して1時間41分で勝利を決めた。
「彼(ジョコビッチ)は僕のアイドルだ。ずっとそうだった。彼と対戦できてとにかくうれしかった。一緒に練習したことはあったけど、対戦したことはなかった。このような舞台で彼とプレーできること自体が僕にとって勝利のようなものだったんだ」とアルナルディは試合後のオンコートインタビューで明かした。
「今の彼は最高の状態じゃないけど、僕は最高のテニスをしようと思ってコートに立った。それができて僕は勝った。今は何と言っていいかわからないよ」
今季2度目の対トップ10勝利を挙げたアルナルディは次のラウンドで、第32シードのセバスチャン・バエス(アルゼンチン)を1-6 6-1 6-2で破って勝ち上がったダミアー・ジュムホール(ボスニア・ヘルツェゴビナ)と対戦する。
2大会連続となる今季4度目の初戦敗退を喫したジョコビッチは試合後の記者会見で、「モンテカルロのときよりもひとつ多く試合ができればと思っていた。僕にとって新しい現実と言わざるを得ない」と語った。
「1~2試合に勝とうとしている。大会で上位に勝ち進んでいくことはあまり考えていない…。20年以上プロテニスをやってきたけど、これまでとはまったく違う感覚だ。早期敗退することが多くなり、コートでこのような感覚に向き合うというのは僕にとってメンタル的なチャレンジだ」
この日プレーしたジョコビッチ以外のトップ10プレーヤーは第5シードのジャック・ドレイパー(イギリス)がタロン・グリークスプア(オランダ)を6-3 6-4で退け、第6シードのアレックス・デミノー(オーストラリア)はロレンツォ・ソネゴ(イタリア)を6-2 6-3で下してそれぞれ3回戦に駒を進めた。
そのほかの試合では第10シードのロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)、第11シードのトミー・ポール(アメリカ)、第15シードのグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)、第16シードのフランシス・ティアフォー(アメリカ)、第17シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)、第24シードのカレン・ハチャノフ(ロシア)、第29シードのデニス・シャポバロフ(カナダ)、第30シードのマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)、アレクサンドル・ミュレー(フランス)、予選勝者のジェイコブ・ファーンリー(イギリス)、ラッキールーザー(欠場者が出たため本戦出場権を得た予選敗退選手)のガブリエル・ディアロ(カナダ)、キャメロン・ノリー(イギリス)が2回戦を突破した。
第19シードのトマーシュ・マハーチュ(チェコ)がファーンリーに6-1 3-6 2-6で、第21シードのユーゴ・アンベール(フランス)が同胞のミュレーに2-6 7-6(3) 6-7(5)で、第26シードのイリ・ラフェチュカ(チェコ)はノリーに6-2 4-6 0-6で敗れ、それぞれ初戦でシードダウンを喫した。
写真◎Getty Images
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