ムゼッティがトップ10デビューを決める勝利で8強入り「モンテカルロのあと何かが変わった」 [マドリッド・オープン]

写真は男子シングルス3回戦でのロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「ムトゥア・マドリッド・オープン」(ATP1000/スペイン・マドリッド/4月23日~5月4日/賞金総額805万5385ユーロ/クレーコート)の男子シングルス4回戦で第10シードのロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)が第6シードのアレックス・デミノー(オーストラリア)を6-4 6-2で下し、初のベスト8進出を決めた。

 安定したサービスゲームを展開したムゼッティは一度もピンチに陥ることなくすべてキープし、オープニングゲームを含む合計3度のブレークに成功して1時間23分で今季3度目の対トップ10勝利(2敗)を挙げた。

 デミノーはムゼッティとの初対決だった2022年オーストラリアン・オープン1回戦では3-6 6-3 6-0 6-3で勝ったが、昨年6月のロンドン1回戦から3連敗を喫した。クレーコートでは3週間前のモンテカルロ準決勝でプレーし、ムゼッティが1-6 6-4 7-6(4)で逆転勝利をおさめていた。

 直近のモンテカルロで準優勝を飾ったムゼッティは、この勝利でランキングの動向をリアルタイムで伝えるATPライブランキングで9位に浮上した。

 現時点でムゼッティのポイントを上回る可能性があるのはダニール・メドベージェフ(ロシア)とキャスパー・ルード(ノルウェー)の2人だが、両者が準々決勝で戦うためムゼッティのトップ10デビューが確定した。

「結果については冷静に受け止めているけど、自分自身に驚いている。モンテカルロのあと、自分の中で何かが変わった。ポジティブな変化だ。長い間待ち望んでいたことだ」とムゼッティは試合後のオンコートインタビューで語った。

「コートで自分が何をすべきかより確信を持てるようになった。もちろん負けることもあるけど、今はトップ10に相応しい姿勢とメンタルが身についている。それについては本当に満足している」

 ムゼッティは次のラウンドで、3つのマッチポイントを凌いだ末に第15シードのグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)を5-7 7-6(7) 6-4で破って勝ち上がったラッキールーザー(欠場者が出たため本戦出場権を得た予選敗退選手)のガブリエル・ディアロ(カナダ)と対戦する。

 そのほかの試合では第5シードのジャック・ドレイパー(イギリス)が第11シードのトミー・ポール(アメリカ)を6-2 6-2で退け、マッテオ・アルナルディ(イタリア)は第16シードのフランシス・ティアフォー(アメリカ)を6-3 7-5で倒し、勝ち上がった両者が準々決勝で顔を合わせることになった。

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写真◎Getty Images

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