得意のクレーコートでメドベージェフから初勝利のルードが4年ぶりのベスト4進出「0勝4敗だけは避けたいと思った」 [マドリッド・オープン]

写真はキャスパー・ルード(ノルウェー)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「ムトゥア・マドリッド・オープン」(ATP1000/スペイン・マドリッド/4月23日~5月4日/賞金総額805万5385ユーロ/クレーコート)の男子シングルス準々決勝で、第14シードのキャスパー・ルード(ノルウェー)が第9シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)を6-3 7-5で倒してベスト4進出を果たした。

 メドベージェフに過去3戦全敗だったルードは第1セット第3ゲームで直面した唯一のピンチ(15-40)を凌ぐと自分のサービスゲームをすべてキープし、各セットで一度ずつブレークに成功して1時間40分で4年ぶりの4強入りを決めた。

「昨晩に過去のデータを見たら、彼がグラスコートと屋内外のハードコートで僕に勝っていることがわかったんだ。最後の砦はクレーコートだったから、0勝4敗だけは避けたいと思ったよ」とルードは試合後のオンコートインタビューで語った。

「サーフェスの特性をうまく活用しようと心掛けた。2人ともかなりレベルの高いプレーをしたと思うけど、ダニールのクレーコートでパワーを生み出す能力には感銘を受けた」

 ディフェンディング・チャンピオンとして臨んだ2週間前のバルセロナで準々決勝敗退に終わった元世界ランク2位のルードはトップ10から陥落し、15位で今大会を迎えている。

「バルセロナでの厳しい敗戦を経て僕はここに来た。少し自分と向き合い、特にメンタル面の強化に取り組んできた」とルードは明かした。

「今大会にはいい状態で臨めていると思う。ここでは高い強度でプレーできているし、このまま続けていきたい。最近は情熱が不足気味だったから、それをここマドリッドで見せることができてうれしい」

 ルードは次のラウンドで、第22シードのヤクブ・メンシク(チェコ)を3-6 7-6(5) 6-2で破って勝ち上がった第20シードのフランシスコ・セルンドロ(アルゼンチン)と対戦する。

 もうひとつの準決勝は、ジャック・ドレイパー(イギリス)とロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)の顔合わせとなった。第5シードのドレイパーがマッテオ・アルナルディ(イタリア)を6-0 6-4で下し、第10シードのムゼッティはラッキールーザー(欠場者が出たため本戦出場権を得た予選敗退選手)のガブリエル・ディアロ(カナダ)を6-4 6-3で退けた。

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写真◎Getty Images

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