クレーコートで5戦全敗だったシフィオンテクに圧勝したガウフが大会初優勝に王手「同じレベルを維持することに集中していた」 [マドリッド・オープン]

写真はココ・ガウフ(アメリカ)(Getty Images)


 WTAツアー公式戦「ムトゥア・マドリッド・オープン」(WTA1000/スペイン・マドリッド/4月25日~5月7日/賞金総額896万3700ドル/クレーコート)の女子シングルス準決勝で、第4シードのココ・ガウフ(アメリカ)がディフェンディング・チャンピオンで第2シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド)を6-1 6-1で退け大会初優勝に王手をかけた。

 1-1から3度連続でブレークに成功して第1セットを先取したガウフは合計11ゲームを連取して第2セットも5-0とリードし、最初のサービング・フォー・ザ・マッチをラブゲームでキープして1時間4分で完勝した。

 シフィオンテクは一時ガウフに11勝1敗と優位に立っていたが、直近の3試合で1セットも落とさず3連勝を飾ったガウフが4勝11敗と差を縮め始めている。特にシフィオンテクが得意とするクレーコートでは、過去5戦してガウフは一度もセットを奪えていなかった。

 試合後のオンコートインタビューでこれまでとの違いについて聞かれたガウフは、「試合を通して持ち続けたメンタリティだと思う。私はアグレッシブにプレーしたけど、ある程度余裕も持っていた」と答えた。

「彼女(シフィオンテク)は最高のレベルではなかったかもしれないけど、自分のほうは同じレベルを維持することに集中していた。第2セットでは更にレベルを引き上げたわ」

 2022年4月から通算125週に渡って世界ナンバーワンの座に就いた実績を持つシフィオンテクが2ゲームしか取れずに敗れたのは、天敵とも言われているエレナ・オスタペンコ(ラトビア)との初対決だった2019年6月のバーミンガム1回戦(6-0 6-2でオスタペンコの勝利)以来となる。

 フレンチ・オープンで4度(2020年、22~24年)の優勝を誇るなどクレーコートを得意とするシフィオンテクは昨年の同サーフェスで26勝2敗(パリ五輪を含む)と圧倒的な戦績を残したが、今季はここまで5勝2敗(うち3勝はフルセット)と勢いに乗ることができずにいる。

 ガウフは昨年11月のWTAファイナルズ以来となる決勝で、第17シードのエリナ・スビトリーナ(ウクライナ)を6-3 7-5で破って勝ち上がった2021年&23年大会優勝者で第1シードのアーニャ・サバレンカ(ベラルーシ)と対戦する。

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写真◎Getty Images

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