前年女王シフィオンテクが準決勝でガウフに衝撃の惨敗「すべてが崩れていた」 [マドリッド・オープン]

写真はイガ・シフィオンテク(ポーランド)(Getty Images)


 WTAツアー公式戦「ムトゥア・マドリッド・オープン」(WTA1000/スペイン・マドリッド/4月25日~5月7日/賞金総額896万3700ドル/クレーコート)の女子シングルス準決勝で、第2シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド)が第4シードのココ・ガウフ(アメリカ)に1-6 1-6で完敗を喫した。

 1-1から3度連続でブレークに成功して第1セットを先取したガウフは合計11ゲームを連取して第2セットも5-0とリードし、最初のサービング・フォー・ザ・マッチをラブゲームでキープして1時間4分で圧勝した。

 タイトル防衛を目指していたシフィオンテクは一時ガウフに11勝1敗と優位に立っていたが、直近の3試合で1セットも落とさず3連勝を飾ったガウフが4勝11敗と差を縮め始めている。特にシフィオンテクが得意とするクレーコートでは、過去5戦してガウフは一度もセットを奪えていなかった。

 ガウフは昨年11月のWTAファイナルズ以来となる決勝で、第17シードのエリナ・スビトリーナ(ウクライナ)を6-3 7-5で破って勝ち上がった2021年&23年大会優勝者で第1シードのアーニャ・サバレンカ(ベラルーシ)と対戦する。

 2022年4月から通算125週に渡って世界ナンバーワンの座に就いた実績を持つシフィオンテクが2ゲームしか取れずに敗れたのは、天敵とも言われているエレナ・オスタペンコ(ラトビア)との初対決だった2019年6月のバーミンガム1回戦(6-0 6-2でオスタペンコの勝利)以来となる。

「自分のレベルを上げることができなかった。ココはいいプレーをしたけど、問題は私のほうにあったと思う。私は本当に動きが悪く、力強く打ち返す準備ができていなかった。かなり酷い試合だった…」とシフィオンテクは試合後の記者会見で語った。

「今日は間違いなく、動きだけでなくテニス面も含めてすべてが崩れていた。ショットを打つときに正しいポジションに入ることができていなかったように感じる。もっとうまく動けていれば挽回するチャンスがあったかもしれない。いつもならできることなのに…」

 フレンチ・オープンで4度(2020年、22~24年)の優勝を誇るなどクレーコートを得意とするシフィオンテクは昨年の同サーフェスで26勝2敗(パリ五輪を含む)と圧倒的な戦績を残したが、今季は5勝2敗と勢いに乗ることができずにいる。

続きを読むには、部員登録が必要です。

部員登録(無料/メール登録)すると、部員限定記事が無制限でお読みいただけます。

いますぐ登録

写真◎Getty Images

Pick up

Related

Ranking of articles