ルードが肋骨の問題を抱えながらもセルンドロを倒してキャリア3度目のマスターズ決勝進出「最後までやり遂げる自信はなかった」 [マドリッド・オープン]

写真はキャスパー・ルード(ノルウェー)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「ムトゥア・マドリッド・オープン」(ATP1000/スペイン・マドリッド/4月23日~5月4日/賞金総額805万5385ユーロ/クレーコート)の男子シングルス準決勝で第14シードのキャスパー・ルード(ノルウェー)が第20シードのフランシスコ・セルンドロ(アルゼンチン)を6-4 7-5で倒し、ATPマスターズ1000大会初優勝に王手をかけた。

 5-4から2度目のブレークに成功して第1セットを先取したルードは第2セットで2度先行されながらもその都度追いつき、6-5からのレシーブゲームで迎えた2度目のマッチポイントをものにして1時間54分で勝利をもぎ取った。

 試合開始から3ゲームを終えた時点でメディカルタイムアウトを取ったルードは理学療法士を呼んで肋骨の治療を受けたが、その後もしぶといプレーを続けて最後まで戦い抜いた。

「正直に言うと、最後まで試合をやり遂げる自信はなかった。ウォームアップ終盤のコートに出る直前、肋骨の辺りに違和感を感じたんだ。ほとんどすべてのショット、特にサービスで問題があった。幸いにも早めに治療を受けることができた。時間は3分くらいしかないから大したことはできないけどね。これから検査してもらうよ」とルードは試合後に明かした。

「痛み止めを飲んだ。理想的ではないけど、このような状況では致し方ないこともある。とにかく1ゲームずつに取り組む感じだったけど、徐々に痛みが和らいでいったんだ」

 ディフェンディング・チャンピオンとして臨んだ2週間前のバルセロナで準々決勝敗退に終わった元世界ランク2位のルードは15位で今大会を迎えたが、決勝に進出した時点で早くもトップ10復帰が確定した。

 ルードはキャリア3度目のマスターズ決勝で、第10シードのロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)を6-3 7-6(4)で破って勝ち上がった第5シードのジャック・ドレイパー(イギリス)と対戦する。

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写真◎Getty Images

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