3ヵ月の出場停止処分から復帰の世界1位シナーがベスト16に進出「初戦とはまったく別の試合になった」 [イタリア国際]

写真はヤニク・シナー(イタリア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「BNLイタリア国際」(ATP1000/イタリア・ローマ/5月7~18日/賞金総額805万5385ユーロ/クレーコート)の男子シングルス3回戦で、第1シードのヤニク・シナー(イタリア)がイェスパー・デ ヨング(オランダ)を6-4 6-2で下して16強入りを決めた。

 デ ヨングは予選決勝でチアゴ・ザイブチ ビルチ(ブラジル)に6-7(5) 4-6で敗れたが、欠場者が出たためラッキールーザーで本戦入りが決まっていた。今季唯一プレーした1月のオーストラリアン・オープンで2連覇を達成した23歳のシナーは、昨年10月の上海から続いている連勝を「23」に伸ばした。

 4-1から2度連続でサービスダウンを喫して4-4に追いつかれたシナーは続く2ゲームを連取して第1セットを先取し、主導権を握った第2セットでは2度ブレークに成功して1時間33分で試合を締めくくった。

 第2セット1-3からのサービスゲーム40-15で足を滑らせて転倒したデ ヨングはメディカルタイムアウトを取って負傷した右手首の治療を受け、痛みに苦しみながらも最後まで戦い抜いた。

「コンディションも違うし、初戦とはまったく別の試合になった。立ち上がりはよかったと思うけど、自分のレベルが落ちて相手の調子が少しよくなった。何が起こっているのか理解しようとして、幸いにも4-4からもう一度ブレークすることができたことで試合を続ける自信になった」とシナーは試合を振り返った。

「第2セットはご覧の通りだ。彼(デ ヨング)はケガをした。彼は素晴らしい選手であり、素晴らしい人物だ。幸運を祈っているし、大したことではないよう願っている」

 シナーは次のラウンドで、予選勝者のセバスチャン・オフナー(オーストリア)を6-2 6-4で破って勝ち上がった第17シードのフランシスコ・セルンドロ(アルゼンチン)と対戦する。

 そのほかの試合では第6シードのキャスパー・ルード(ノルウェー)、第7シードのアレックス・デミノー(オーストラリア)、第11シードのトミー・ポール(アメリカ)、第20シードのヤクブ・メンシク(チェコ)、第30シードのフベルト・フルカチュ(ポーランド)、ジャウメ・ムナール(スペイン)が勝ち上がり、ベスト16が出揃った。

 シード対決では第29シードのマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)がルードに5-7 0-2とリードされた時点で棄権したほか第19シードのトマーシュ・マハーチュ(チェコ)がポールに3-6 7-6(5) 4-6で競り負け、ムナールは第22シードのセバスチャン・コルダ(アメリカ)を6-4 6-2で倒してシードダウンを演じた。

 トップハーフ(ドローの上半分)の4回戦ではルードがムナールと、デミノーがポールと、メンシクはフルカチュと顔を合わせる。

続きを読むには、部員登録が必要です。

部員登録(無料/メール登録)すると、部員限定記事が無制限でお読みいただけます。

いますぐ登録

写真◎Getty Images

Pick up

Related

Ranking of articles