シナーがポールに逆転勝利でパナッタ以来の地元優勝に王手、決勝はアルカラスとの新世代ライバル対決 [イタリア国際]

写真はヤニク・シナー(イタリア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「BNLイタリア国際」(ATP1000/イタリア・ローマ/5月7~18日/賞金総額805万5385ユーロ/クレーコート)の男子シングルス準決勝で、第1シードのヤニク・シナー(イタリア)が第11シードのトミー・ポール(アメリカ)に1-6 6-0 6-3で逆転勝利をおさめて地元優勝に王手をかけた。

 1ゲームしか取れずに第1セットを落としたシナーは第2セット開始から9ゲームを連取して主導権を握ると第3セット3-1からブレークバックを許したが、直後にふたたび突き放して1時間43分で勝利を決めた。

 今季唯一プレーした1月のオーストラリアン・オープンで2連覇を達成した23歳のシナーは、昨年10月の上海から続いている連勝を「26」に伸ばした。

「とにかくメンタル的に踏み止まろうとしていた。今日はコンディションが違っていた。気温がずっと低くて重かった。それに少し苦労して直ぐにブレークされてしまった」とシナーは試合を振り返った。

「テニスではあっという間に状況が変わってしまうことがある。今日はすべての瞬間が重要だということを示すことができて非常に満足しているし、決勝に進出することができて凄くうれしいよ」

 1976年のアドリアーノ・パナッタ(イタリア)以来となるイタリア人チャンピオンになることを目指すシナーは今季2度目の決勝で、第8シードのロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)を6-3 7-6(4)で破って勝ち上がった第3シードのカルロス・アルカラス(スペイン)と対戦する。

 新世代のライバルであるふたりはツアーレベルで過去10戦してアルカラスが6勝4敗と勝ち越しており、昨年プレーした3試合はクレーコートのフレンチ・オープン準決勝(2-6 6-3 3-6 6-4 6-3でアルカラスの勝利)を含めすべてアルカラスが勝っている。

「僕たちはお互いをよく理解し合っている。彼(アルカラス)とコートをともにするのはいつも特別だ」とシナーは次戦を見据えた。

「お互いにどのようにプレーしてくるかわかっていると思うから、戦術的に準備しておく必要がある。もちろん細かい部分に違いはあるだろうけどね。でも自分の実力を確認するためのいいテストになると思っている」

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写真◎Getty Images

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