パオリーニが女子シングルスでオープン化以降2人目のイタリア人チャンピオンに「素晴らしい瞬間」 [イタリア国際]

写真は地元優勝を飾ったジャスミン・パオリーニ(イタリア)、右後ろは準優勝のココ・ガウフ(アメリカ)(Getty Images)


 WTAツアー公式戦「BNLイタリア国際」(イタリア・ローマ/5月6~18日/賞金総額691万1032ドル/クレーコート)の女子シングルス決勝で、第6シードのジャスミン・パオリーニ(イタリア)が第4シードのココ・ガウフ(アメリカ)を6-4 6-2で倒して地元優勝を飾った。

 29歳のパオリーニがWTAツアーの同種目でタイトルを獲得したのは、昨年2月のドバイ以来でキャリア3度目(準優勝5回)となる。同大会の同種目でイタリア人選手がチャンピオンに輝いたのは1985年のラファエラ・レッジ(イタリア)以来だが、1985年はプーリア州ターラントで開催されていたためローマではオープン化以降初の女王誕生となった。

 ワンブレーク差で第1セットを先取したパオリーニは第2セット3-0からサービスダウンを喫したが、ふたたび突き放すと最初のサービング・フォー・ザ・チャンピオンシップをきっちりキープして1時間29分で歓喜の瞬間を迎えた。

「母国のローマでトロフィーを手にすることができて純粋にうれしい。本当に幸せだし、感謝もしている」とパオリーニは喜びを語った。

「イタリアでプレーするすべての若者にとって、ローマで優勝するのは夢だと思う。この瞬間を楽しんでいる。素晴らしい瞬間だわ」

 ふたりはこれが4度目の対決だったが、戦績は2勝2敗となった。ガウフはハードコートで2勝したが、クレーコート(屋内)でプレーした4月のシュツットガルト準々決勝ではパオリーニが6-4 6-3で勝っていた。

「(パオリーニに)あのようなプレーを強いられた」と2週間前のマドリッドに続いて準優勝に終わったガウフは悔しさを滲ませた。

「私自身はもっといいサービスを打てたかもしれないし、もっとコートに打ち込めたかもしれない。もっといいプレーができたはずだし、私にはできる。でも今日の彼女は勝つためにプレーしたし、勝利に値した」

 今大会の結果で3回戦敗退に終わったディフェンディング・チャンピオンのイガ・シフィオンテク(ポーランド)が世界ランク2位から5位に転落し、パオリーニとガウフはそれぞれひとつ上げて4位(パオリーニ)と2位(ガウフ)でフレンチ・オープンを迎えることが確定した。

 サラ・エラーニ(イタリア)とのダブルス(第3シード)でも勝ち残っているパオリーニは、最終日に2連覇と単複2冠をかけた決勝で2022年WTAファイナルズ優勝ペアのベロニカ・クデルメトワ(ロシア)/エリース・メルテンス(ベルギー)と対戦する予定になっている。

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写真◎Getty Images

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