38歳ジョコビッチが苦闘の末にコナーズ&フェデラーに続いてツアー100勝目に到達「奮闘しなければならなかった」 [ジュネーブ・オープン]

写真はロレックス・モンテカルロ・マスターズでのノバク・ジョコビッチ(セルビア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「ゴーネット・ジュネーブ・オープン」(ATP250/スイス・ジュネーブ/5月18~24日/賞金総額59万6035ユーロ/クレーコート)の男子シングルス決勝で、第2シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)が第6シードのフベルト・フルカチュ(ポーランド)に5-7 7-6(2) 7-6(2)で逆転勝利をおさめて今季初優勝を飾った。

 5-6から初のサービスダウンを喫して第1セットを落としたジョコビッチはすべてサービスキープで進んだ第2セットをタイブレークの末に取り返し、第3セット3-4からブレークバックに成功するとふたたびもつれ込んだタイブレークで迎えた最初のチャンピオンシップポイントを6本目のサービスエースでものにして3時間5分の激闘に終止符を打った。

 ふたりはこれが8度目の対決だったが、フルカチュは8連敗を喫した。

「間違いなく奮闘しなければならなかった。恐らく試合全体を通してフビ(フルカチュ)のほうが僕よりも勝利に近づいていた」とジョコビッチは試合を振り返った。

「とにかく踏み止まろうとしていた。どうやってブレークバックしたのかわからない。恐らく彼は第3セット4-3のサービスゲームで自ら崩れてしまったが、最高レベルの試合ではこういうことが起こってしまうものだ。ほんの僅かなポイントで勝負が決まるんだ」

 グランドスラム優勝歴24回を誇る38歳のジョコビッチがパリ五輪を含むツアーレベルの同種目でタイトルを獲得したのは通算100回目で、ATPツアー公式戦では2023年11月のATPファイナルズ以来だった。

 男子ツアーで100回以上栄冠に輝いたのは、109勝のジミー・コナーズ(アメリカ)と103勝のロジャー・フェデラー(スイス)に続いてジョコビッチが3人目となる。

 ジョコビッチは昨年10月の上海決勝がヤニク・シナー(イタリア)に6-7(4) 3-6で、今年3月のマイアミ決勝では19歳のヤクブ・メンシク(チェコ)に6-7(4) 6-7(4)で敗れており、3度目のチャンスで新たなマイルストーンに到達した。

 先に行われたダブルス決勝では、サディオ・ドゥンビア/ファビアン・ルブール(ともにフランス)がアリエル・ベアル(ウルグアイ)/ヨラン・フリーゲン(ベルギー)とのノーシード対決を6-7(4) 6-4 [11-9]で制して同ペアでのツアー5勝目を挙げた。

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写真◎Getty Images

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