父となり新たな責任が生まれたムゼッティがキャリア2度目のグランドスラム準決勝進出「よりプロフェッショナルな姿勢で臨めるようになった」 [フレンチ・オープン]

写真はキャリア2度目のグランドスラム4強入りを決めたロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)(Getty Images)


 シーズン2つ目のグランドスラム大会「フレンチ・オープン」(フランス・パリ/本戦5月25日~6月8日/クレーコート)の男子シングルス準々決勝で第8シードのロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)が第15シードのフランシス・ティアフォー(アメリカ)を6-2 4-6 7-5 6-2で退け、四大大会でキャリア2度目のベスト4進出を決めた。

 ファーストサーブからのポイントを81%の高確率で取ったムゼッティは第3ゲームで唯一のサービスダウンを喫した第2セットを落としたが、試合を通して5度のブレークに成功して2時間47分で勝利を掴んだ。

 グランドスラム本戦でプレーするのが17回目となるムゼッティが同ラウンドで勝ち星を挙げたのは、昨年のウインブルドン以来となる。

「間違いなく第3セットが勝負の分かれ目だった。フランシスは思うようなスタートが切れなかったと思うけど、今日はいいプレーをするのが本当に難しかった。風が強くてボールをうまくコントロールできなかった」とムゼッティは試合後のオンコートインタビューで語った。

「特に第3セットは激しい戦いになり、ブレークするのは簡単じゃなかった。少し疲れていて付いていくのは大変だったけど、あのセットを取るためにエネルギーを絞り出した。第4セットは間違いなくこの試合で一番いいプレーができた」

 クレーコート前哨戦3大会でプレーしてモンテカルロで準優勝を飾るなど13勝3敗の好成績を残して世界ランク自己最高の7位(5月26日付)で今大会を迎えているムゼッティは、ランキングの動向をリアルタイムで伝えるATPライブランキングで5位に浮上した。

 結果が出ているこの1年で何が変わったのかと聞かれたムゼッティは、「成長の過程だと思うけど、オンコートだけでなく特にオフコートでの成長が大きいと思う」と答えた。

「僕は昨年父親になり、新たな責任が生まれた。そのことでよりプロフェッショナルな姿勢で臨めるようになったと思う」

 ムゼッティは次のラウンドで、第12シードのトミー・ポール(アメリカ)を6-0 6-1 6-4で破って勝ち上がったディフェンディング・チャンピオンで第2シードのカルロス・アルカラス(スペイン)と対戦する。

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写真◎Getty Images

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