70本のアンフォーストエラーを犯したサバレンカはグランドスラム決勝2連敗「今までで最悪の決勝だった」 [フレンチ・オープン]

写真は女子シングルス表彰式で準優勝プレートを受け取ったアーニャ・サバレンカ(ベラルーシ/中央)(Getty Images)


 シーズン2つ目のグランドスラム大会「フレンチ・オープン」(フランス・パリ/本戦5月25日~6月8日/クレーコート)の女子シングルス決勝で、第2シードのココ・ガウフ(アメリカ)が第1シードのアーニャ・サバレンカ(ベラルーシ)に6-7(5) 6-2 6-4で逆転勝利をおさめて初優勝を飾った。

 タイブレークにもつれる激しい攻防の末に第1セットを落としたガウフは第2セットを取り返し、第3セット3-1から3-3に追いつかれた直後にふたたび突き放すと2時間38分で歓喜の瞬間を迎えた。

 サービング・フォー・ザ・チャンピオンシップでブレークポイントをひとつ凌いだガウフは2度目のチャンスでサバレンカのバックハンドがサイドラインを割った瞬間、コートに倒れ込んで勝利を祝った。

 4-1と好スタートを切ったサバレンカはミスを量産(第1セットだけで32本)して反撃を許し、何とか第1セットを奪ったものの不安定なプレーを立て直すことができず最終的に30本だった相手の倍以上となる70本のアンフォーストエラーを犯して自滅してしまった。

「正直に言って、ここ何ヵ月かで最悪のテニスだった。コンディションは最悪で、(風が強い)あの状況では彼女(ガウフ)のほうが私よりもずっと優れていた」とサバレンカは試合後の記者会見で語った。

「今までプレーした中で最悪の決勝だった」

 クレーコート前哨戦3大会でプレーして5月のマドリッドでタイトルを獲得するなど11勝2敗と好成績を残した27歳のサバレンカはあと一歩届かなかったが、3勝(2023年&24年全豪、24年全米)しているハードコート以外の四大大会では初めて決勝の舞台を経験した。

 しかしながらサバレンカは1月のオーストラリアン・オープン決勝でマディソン・キーズ(アメリカ)に3-6 6-2 5-7で惜敗しており、グランドスラム決勝で2連敗を喫した。

「感情的になり過ぎて自分自身をうまくコントロールできなかった。彼女が勝ったのは彼女のプレーが素晴らしかったのではなく、私が一見簡単そうなボールをあれほど多くミスしてしまったからだと思う」

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写真◎Getty Images

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