新旧チャンピオン対決の2回戦でブブリクが世界1位シナーから金星を奪取「今日の勝利は特別」 [ATPハレ]

写真はアレクサンダー・ブブリク(カザフスタン)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「テラ・ウォルトマン・オープン」(ATP500/ドイツ・ノルトライン ヴェストファーレン州ハレ/6月16~22日/賞金総額252万2220ユーロ/グラスコート)の男子シングルス2回戦で、2023年大会チャンピオンのアレクサンダー・ブブリク(カザフスタン)が1セットダウンから巻き返してタイトル防衛を目指していた第1シードのヤニク・シナー(イタリア)を3-6 6-3 6-4で倒す番狂わせを演じた。

 第2ゲームでサービスダウンを喫して第1セットを落としたブブリクは3-2から初のブレークに成功して第2セットを取り返し、第3セットで5-3とリードすると最初のサービング・フォー・ザ・マッチをきっちりキープして2時間2分でキャリア最大の勝利をもぎ取った。

 ふたりは2023年の同大会準々決勝で対決した際にシナーの途中棄権(ブブリクから7-5 2-0)でブブリクが一度だけ勝っていたが、2週間前のフレンチ・オープン準々決勝では6ゲームしか奪えず完敗(シナーから6-1 7-5 6-0)を喫していた。

 1年以上に渡って世界ナンバーワンの座に君臨しているシナーが世界ランク30位以下の選手に敗れたのは、当時66位のドゥサン・ラヨビッチ(セルビア)に負けた2023年8月のシンシナティ2回戦(ラヨビッチから6-4 7-6(4))以来となる。

「サービスを打ち続けた。勝負強さを発揮しようとした。できる限りボールを返そうとした。彼(シナー)は信じられないような選手で、勝てるとは思っていなかった。でも何度かチャンスがあり、それをうまく生かすことができた」とブブリクは試合後のオンコートインタビューで語った。

「僕たちはテニス選手だ。すべての試合で勝とうとしているけど、今日の勝利は特別だ。世界ナンバーワンに勝ったことは一度もなかった。これは大きな成果だよ」

 ブブリクは次のラウンドで、ファビアン・マロジャン(ハンガリー)を6-2 6-3で破って勝ち上がった第7シードのトマーシュ・マハーチュ(チェコ)と対戦する。

 そのほかの試合では第2シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)、第8シードのカレン・ハチャノフ(ロシア)、フラビオ・コボッリ(イタリア)、トマス マルティン・エチェベリ(アルゼンチン)が勝ち上がり、ベスト8が出揃った。

 ズベレフがロレンツォ・ソネゴ(イタリア)に3-6 6-4 7-6(2)で逆転勝利をおさめ、ハチャノフがフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)を6-3 1-6 6-3で振りきり、コボッリがデニス・シャポバロフ(カナダ)に7-6(2) 4-6 7-6(5)で競り勝ち、エチェベリは第4シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)を6-3 6-7(4) 7-6(6)で退けた。

 準々決勝ではズベレフがコボッリと、ハチャノフはエチェベリと顔を合わせる。

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写真◎Getty Images

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