引退もよぎる不振を経験したブブリクがメドベージェフから初勝利で2年ぶりの優勝「言葉が見つからない…」 [ATPハレ]

写真は2年ぶりの優勝を飾ったアレクサンダー・ブブリク(カザフスタン)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「テラ・ウォルトマン・オープン」(ATP500/ドイツ・ノルトライン ヴェストファーレン州ハレ/6月16~22日/賞金総額252万2220ユーロ/グラスコート)の男子シングルス決勝で、アレクサンダー・ブブリク(カザフスタン)が第3シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)を6-3 7-6(4)で振りきり2年ぶりの栄冠に輝いた。

 27歳のブブリクがATPツアーでタイトルを獲得したのは、昨年2月のモンペリエ以来でキャリア5度目(シングルスのみ、準優勝7回)となる。

 各セットで一度ずつ直面したブレークポイントをいずれもセーブしたブブリクは4-3から相手のサービスゲームを破って第1セットを先取し、すべてサービスキープで進んだ第2セットのタイブレーク1-4から最後の6ポイントを連取して1時間21分で歓喜の瞬間を迎えた。

 ふたりはこれがツアーレベルで7度目の対決だったが、2023年シーズン以来の優勝を目指していたメドベージェフは初黒星を喫した。

 昨年のウインブルドンで3回戦に進出したあと低迷したブブリクは20位前後にいたランキングを今年3月の時点で80位台まで落とし、チャレンジャー大会にも参戦してクレーコートシーズンに復調の兆しを見せていた。

「話すのも辛いけど、僕は昨年のウインブルドンから恐らく今年の夏まで本当に大変な時期を過ごしてきた。もう楽しむことができなくなっていたから、ウインブルドンのあとに引退しようかと考えていたほどだった」とブブリクは試合後のオンコートインタビューで明かした。

「コーチに頑張って練習を続けると約束し、ウインブルドンが終わったら少し休養してカムバックするかどうか判断するつもりだった。でも今はこんなことが起こってしまった。フレンチ・オープンで準々決勝、ここでは優勝…。言葉が見つからないよ」

 先に行われたダブルス決勝では、第1シードのケビン・クラウィーツ/ティム・プッツ(ともにドイツ)が第2シードのシモーネ・ボレッリ/アンドレア・ババッソーリ(ともにイタリア)を6-3 7-6(4)で退け同ペアでの4勝目を挙げた。


男子ダブルスで地元優勝を飾ったケビン・クラウィーツ(ドイツ/右)とティム・プッツ(ドイツ)(Getty Images)

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写真◎Getty Images

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