アンドレスクがセレナの悲願を阻み、USオープン本戦初出場でグランドスラム初優勝

「私はただ、自分がここにいて、このレベルで戦っていることを誇りに思うわ。すべてのアップダウン、そして“ダウンダウン”を通し、私のチームは本当に私を支えてくれた」とセレナは語った。

「私たちに、もうすぐ“アップ”の時期がやってくるよう願っているわ」

 グランドスラム大会のシングルスで優勝した初のカナダ人プレーヤーとなったアンドレスクはこの日、第2セットで5-1とリードし、そこから自分のサービスゲームを迎えて40-30とマッチポイントを手にしさえした。しかしセレナは、時速169kmものフォアハンドのウイナーでその危機を凌いだ。

 それがセレナの4ゲーム連取の疾走の始まりだった。セレナはふたたびブレークに成功して5-5と追いついたのだ。

「あの時点での私は、ただただ戦っていた」とセレナは振り返った。

「ただ、もう少しだけ長くコート上に留まろうと必死だったわ」

USオープン2019|トーナメント表

 アーサー・アッシュ・スタジアムの観客たちは圧倒的にセレナのほうに肩入れして応援し、当然のことながらセレナがカムバックを始めるとその歓声は非常に大きくなった。あるポイントのあと、アンドレスクが手で耳を覆ったほどだったのだ。

「私はただ、すべてを頭から締め出そうとしていた」とアンドレスクはのちに明かした。

「何とか対処できたことをうれしく思うわ」

 そんなふうにして、序盤にやや一方的に見えていた戦いは突如競争の様相を帯びたのだ。しかし、アンドレスクがそのすべて――自分自身、より経験豊富な対戦相手、相手を応援するファンなど――にうまく対処して見せただけでなく、セレナは特にサーブ時に彼女のベストからは程遠かった。彼女はこの決勝で、実に6度もブレークされてしまったのである。

 これはまた、ふたりのファイナリストの年齢差がもっとも大きい決勝でもあった。そしてセレナが、まだアンドレスクが生まれる前だった1999年にUSオープンでグランドスラム初タイトルを獲得してからちょうど20年が過ぎ去っていた。

 1968年に始まったオープン化以降の時代で、アンドレスクは本戦初出場のグランドスラム大会で優勝に至った初の女子プレーヤーとなった。

 彼女はそのまだ始まったばかりのキャリアで、4つのグランドスラム大会に出場したことがあるだけだ。わずか1年前、アンドレスクが予選1回戦で敗れていたことを考えてみてほしい。

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