シーズン3つ目のグランドスラム大会「ウインブルドン」（イギリス・ロンドン／本戦6月30日～7月13日／グラスコート）が開幕し、センターコートのオープニングマッチとなる男子シングルス1回戦で第2シードのカルロス・アルカラス（スペイン）がファビオ・フォニーニ（イタリア）を7-5 6-7(5) 7-5 2-6 6-1で振りきり大会3連覇に向けた挑戦をスタートした。

　競り合いの末にセットカウント2-1とリードしたアルカラスは2-1から5ゲームを連取されて第4セットを落としたが、第5セットで相手のサービスゲームを2度破って4時間37分で勝利を決めた。

　同大会に5年連続出場となる22歳のアルカラスは、2023年と24年にタイトルを獲得。ディフェンディング・チャンピオンとして第3シードで臨んだ昨年は、前年と同一カードとなった決勝でノバク・ジョコビッチ（セルビア）に6-2 6-2 7-6(4)で勝って2年連続で栄冠に輝いた。

　クレーコートシーズンのローマ（ATP1000）から負け知らずのアルカラスは前哨戦のロンドン（ATP500／グラスコート）で2年ぶりの優勝を飾っており、キャリア最長の連勝を「19」に伸ばした。

　ディフェンディング・チャンピオンのアルカラスは次のラウンドで、同じ予選勝者のレアンドロ・リエディ（スイス）を6-4 6-4 6-4で破って勝ち上がったオリバー・ターベット（イギリス）と対戦する。

　そのほかの試合では第17シードのカレン・ハチャノフ（ロシア）、第25シードのフェリックス・オジェ アリアシム（カナダ）、ヌーノ・ボルジェス（ポルトガル）、18歳のジョアン・フォンセカ（ブラジル）、ルチアーノ・ダルデリ（イタリア）、イーサン・クイン（アメリカ）らが2回戦に駒を進めた。

　第24シードのステファノス・チチパス（ギリシャ）が予選勝者のヴァランタン・ロワイエ（フランス）に対して3-6 2-6とリードされた時点で背中のケガを理由に棄権したほか、第8シードのオルガ・ルーネ（デンマーク）が予選勝者のニコラス・ジャリー（チリ）に6-4 6-4 5-7 3-6 4-6で逆転負けを喫し、ボルジェスは第16シードのフランシスコ・セルンドロ（アルゼンチン）を4-6 6-3 7-6(5) 6-0で倒してシードダウンを演じた。

※名前の左に付いている数字はドロー番号、[　]数字はシード順位、WCはワイルドカード（主催者推薦枠）、Qは予選勝者、LLはラッキールーザー（欠場者が出たため本戦出場権を得た予選敗退選手）、Ret.は途中棄権

大会初日◎6月30日｜主な試合結果

男子シングルス1回戦

○75ルチアーノ・ダルデリ（イタリア）7-6(3) 1-6 6-7(2) 6-3 6-1 ●76ロマン・サフィウリン（ロシア）

○82ヌーノ・ボルジェス（ポルトガル）4-6 6-3 7-6(5) 6-0 ●81フランシスコ・セルンドロ（アルゼンチン）[16]

○83ビリー・ハリス（イギリス）6-3 6-2 6-4 ●84ドゥサン・ラヨビッチ（セルビア）[LL]

○88カレン・ハチャノフ（ロシア）[17] 7-5 6-4 6-4 ●87マッケンジー・マクドナルド（アメリカ）

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○91イーサン・クイン（アメリカ）4-6 6-2 7-6(11) 6-2 ●92ヘンリー・サール（イギリス）[WC]

○93クリスチャン・ガリン（チリ）[LL] 7-6(8) 6-4 6-4 ●94クリス・ロデッシュ（ルクセンブルク）[Q]

○98ニコラス・ジャリー（チリ）[Q] 4-6 4-6 7-5 6-3 6-4 ●97オルガ・ルーネ（デンマーク）[8]

○102ジョアン・フォンセカ（ブラジル）6-4 6-1 7-6(5) ●101ジェイコブ・ファーンリー（イギリス）

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○116ロイド・ハリス（南アフリカ）7-6(7) 7-6(2) 6-7(5) 6-2 ●115ジズー・ベレキス（ベルギー）

○119ヴァランタン・ロワイエ（フランス）[Q] 6-3 6-2 Ret. ●120ステファノス・チチパス（ギリシャ）[24]

○121フェリックス・オジェ アリアシム（カナダ）[25] 6-2 3-6 6-7(2) 6-4 6-4 ●122ジェームズ・ダックワース（オーストラリア）

○128カルロス・アルカラス（スペイン）[2] 7-5 6-7(5) 7-5 2-6 6-1 ●127ファビオ・フォニーニ（イタリア）