2017年大会準優勝者チリッチが2回戦で地元イギリス期待のドレイパーを打破「2年前の状況を考えると長い道のりだった」 [ウインブルドン]

写真は今季2度目の対トップ10勝利を挙げたマリン・チリッチ(クロアチア)(Getty Images)


 シーズン3つ目のグランドスラム大会「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/本戦6月30日~7月13日/グラスコート)の男子シングルス2回戦で、2017年大会準優勝者のマリン・チリッチ(クロアチア)が第4シードのジャック・ドレイパー(イギリス)を6-4 6-3 1-6 6-4で倒す番狂わせを演じた。

 ワンブレークずつで2セットを先取したチリッチは2度連続でサービスダウンを喫して第3セットを落としたが、第4セット5-4からのレシーブゲームで迎えた最初のマッチポイントをものにして2時間39分で今季2度目の対トップ10勝利をもぎ取った。

 2023年と24年に膝の手術を受けて離脱期間の長かったチリッチは2週間前にノッティンガムのチャレンジャー大会でタイトルを獲得し、2023年8月以来のトップ100返り咲きを果たして今大会を迎えている。

「(膝の手術から)カムバックして、このような観客の前でジャックに対してこのレベルでプレーできるなんて信じられない。胸がいっぱいだ。2年前の状況を考えると長い道のりだった」とチリッチは勝利を喜んだ。

「長くて厳しい時期を過ごしてきた。キャリアのこの段階で復帰してこのレベルでプレーするのは途轍もないチャンレンジだった」

 元世界ランク3位で36歳のチリッチは次のラウンドで、ファビアン・マロジャン(ハンガリー)を6-2 6-3 7-6(9)で破って勝ち上がったジャウメ・ムナール(スペイン)と対戦する。

 昨シーズンに引退して2027年には自身が2度栄冠に輝いたウインブルドンに銅像が設置される予定になっているアンディ・マレー(イギリス)の後継者と目されているドレイパーだが、自国のグランドスラム大会では結果(2勝4敗)を残すことができていない。

「恐らくもっとも辛い敗戦のひとつだ。自分に腹が立つし、凄く悔しい」とドレイパーは試合後の記者会見で語った。

「特に彼(チリッチ)のようなグラスコートを得意とする選手と対戦したときに自分の弱点が浮き彫りになった。この経験から多くのことを学べると思う」

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写真◎Getty Images

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