昨シーズンに飛躍のカルテルが母国のグランドスラム大会で初の4回戦進出「失うものは何もないという気持ちで次に臨む」 [ウインブルドン]

写真は初のグランドスラム16強入りを決めたソネイ・カルテル(イギリス)(Getty Images)


 シーズン3つ目のグランドスラム大会「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/本戦6月30日~7月13日/グラスコート)の女子シングルス3回戦でソネイ・カルテル(イギリス)が予選勝者のディアン・パリー(フランス)を6-4 6-2で退け、四大大会で初のベスト16進出を決めた。

 第2ゲームでブレクに成功したパリーは第1セットで4-1とリードしたが、そこから9ゲームを連取して主導権を握ったカルテルが1時間22分で試合を締めくくった。

 グランドスラム本戦でプレーするのが6度目となる23歳のカルテルは、世界ランク298位で予選のワイルドカード(主催者推薦枠)を受け取った昨年の大会で3回戦まで勝ち進んだのがこれまでの最高成績だった。

 飛躍のきっかけをつかんだカルテルは同年9月のモナスティルで予選からマッチ7連勝を飾ってツアー初タイトルを獲得し、10月にトップ100デビューを果たすと先月にはキャリアハイの49位(現在は51位)をマークした。

「かなり緊張していた。大きなコートで、私には大きな意味のある試合だった。前年の同じラウンドでも同じコート(No.1コート)でプレーしてココ・ガウフ(アメリカ)に負けたことも頭の片隅にあった。あの試合から学んだものをすべて実践しようと考えていた」とカルテルは試合を振り返った。

「第1セットを取っても取られても、いずれはリラックスしてプレーできるようになると自分のテニスを信じていた。このコートでプレーできるのはあと1時間くらいだと思っていたから、全力を出し尽くそうとしたの」

 地元イギリスのカルテルは次のラウンドで、元世界ナンバーワンの大坂なおみ(フリー)を3-6 6-4 6-4で破って勝ち上がったアナスタシア・パブリウチェンコワ(ロシア)と対戦する。

「失うものは何もないという気持ちで次のラウンドに臨むつもりよ」とカルテルは次戦を見据えた。

「全力で打っていくわ。これから感じるプレッシャーは、ただ全力を尽くしたいという思いで自分自身に課すものだから」

 同日の最終試合で2021年USオープン優勝者のエマ・ラドゥカヌ(イギリス)が第1シードのアーニャ・サバレンカ(ベラルーシ)に6-7(6) 4-6で敗れたたため、同種目で勝ち残ったイギリス人選手はカルタルのみとなった。

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写真◎Getty Images

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