1年前に予選敗退を喫したアニシモワがウインブルドンで初のベスト4進出「私にとって本当に特別な転機」

写真はキャリア2度目のグランドスラム4強入りを決めたアマンダ・アニシモワ(アメリカ)(Getty Images)


 今年3つ目のグランドスラム大会「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/本戦6月30日~7月13日/グラスコート)の女子シングルス準々決勝で、第13シードのアマンダ・アニシモワ(アメリカ)がアナスタシア・パブリウチェンコワ(ロシア)を6-1 7-6(9)で振りきり初のベスト4進出を決めた。

 グランドスラム本戦でプレーするのが22大会目となるアニシモワが同ラウンドを突破したのは、まだ17歳だった2019年フレンチ・オープン以来でキャリア2度目となる。

 1ゲームしかキープできずに第1セットを落としたパブリウチェンコワは第2セット3-5からブレークバックに成功したあと15-40のピンチを凌いで5-5に追いついたが、アニシモワがもつれ込んだタイブレークで3-6から挽回した末に合計4度目のマッチポイントをものにして1時間39分で勝利をもぎ取った。

「今日は凄いバトルだった。(第1セットを取って)第2セットでリードしていたのに彼女(パブリウチェンコワ)が信じられないようなテニスをし始めた」とアニシモワは試合を振り返った。

「タイブレークはかなり緊張したし、本当に厳しかった。とにかく戦い続けたし、勝てて本当にうれしい。初めて準決勝に進出できてとても興奮している」

 17歳だった2019年フレンチ・オープンで4強入りした実績を持つアニシモワは同年10月にキャリアハイの21位をマークしたが、2023年5月に燃え尽き症候群とメンタルヘルスの問題で8ヵ月ほどツアーを離れたため世界ランクを180位台に落としていた昨年は予選決勝でエバ・リス(ドイツ)に6-4 3-6 4-6で逆転負けを喫して初めて本戦入りを逃していた。

「1年前の状況や昨年ここで予選敗退に終わって少し辛い思いをしたことを考えると、これは私にとって本当に特別な転機だわ」とアニシモワは試合後の記者会見で語った。

「あれから私はたくさん練習し、今年は本当に頑張ってきた。ちょっとしたケガにも対処して乗り越えてきたし、フィジカル面も鍛えてきた。すべてが噛み合ってきたと感じているし、大会ごとに自信がかなり高まっていると思う。楽しみにしているし、この経験を満喫したい」

 アニシモワは次のラウンドで、37歳のラウラ・シグムンド(ドイツ)を4-6 6-2 6-4で破って勝ち上がった第1シードのアーニャ・サバレンカ(ベラルーシ)と対戦する。

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写真◎Getty Images

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