2月にライム病と診断されたパブリウチェンコワが苦しい時期を乗り越えウインブルドンで躍動「若い選手たちと競い合えている自分を誇りに思う」

写真は2016年以来の準々決勝進出を決めたアナスタシア・パブリウチェンコワ(ロシア)(Getty Images)


 今年3つ目のグランドスラム大会「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/本戦6月30日~7月13日/グラスコート)の女子シングルス4回戦で、アナスタシア・パブリウチェンコワ(ロシア)がソネイ・カルテル(イギリス)の挑戦を7-6(3) 6-4で退け2016年以来のベスト8進出を果たした。

 一進一退の第1セットで2つのセットポイントを凌いだ末に持ち込んだタイブレークを制して第1セットを先取したパブリウチェンコワは第2セット第1ゲームをブレークした直後に追いつかれたが、ふたたびリードを奪うと最初のサービング・フォー・ザ・マッチをきっちりキープして2時間2分で勝利を決めた。

「自分はずっとグラスコートが苦手だと思っていたから、とにかく信じられないような気持だわ。特に年齢を重ねてから若い選手たちと競い合えている自分を誇りに思う」とパブリウチェンコワは試合後のオンコートインタビューで語った。

「精神面が強くなっていると思う。私は常にとてもいい選手だったと思うけど、頭の中がクレイジーだった。今はそれが改善されつつあり、とにかく目の前のポイントに取り組めるようになっている」

 体調不良もあって8強入りした1月のオーストラリアン・オープン以降早期敗退が続いていたパブリウチェンコワは、大会前週のイーストボーンで今季2度目の連勝(ベスト4)をマークして今大会を迎えている。

 3回戦で元世界ナンバーワンの大坂なおみ(フリー)に3-6 6-4 6-4で勝ったあとの記者会見で2月にライム病(マダニを媒介とする細菌によって引き起こされる感染症)と診断されたと明かしたパブリウチェンコワは、数ヵ月に渡って頭痛や倦怠感などの症状に悩まされていた。

 パブリウチェンコワは次のラウンドで、第30シードのリンダ・ノスコバ(チェコ)を6-2 5-7 6-4で破って勝ち上がった第13シードのアマンダ・アニシモワ(アメリカ)と対戦する。

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写真◎Getty Images

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