昨年10月に産休から復帰のベンチッチが2019年USオープン以来のグランドスラム準決勝へ「夢が叶った」 [ウインブルドン]

写真はキャリア2度目のグランドスラム4強入りを決めたベリンダ・ベンチッチ(スイス)(Getty Images)


 シーズン3つ目のグランドスラム大会「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/本戦6月30日~7月13日/グラスコート)の女子シングルス準々決勝で、ベリンダ・ベンチッチ(スイス)が第7シードのミルラ・アンドレエワ(ロシア)に7-6(3) 7-6(2)で競り勝ちベスト4進出を決めた。

 グランドスラム参戦35大会目となるベンチッチが同ラウンドでプレーしたのは4度目だったが、2019年USオープン以来の2勝目を挙げた。

 すべてサービスキープで進んだ第1セットをタイブレークの末に先取したベンチッチは第2セット5-4からブレークバックを許したが、ふたたびもつれ込んだタイブレークで迎えた最初のマッチポイントをものにして2時間8分で試合を締めくくった。

「クレイジーだわ。信じられない。夢が叶った。マッチポイントでは考えないようにしている。前にそれで苦しんだことがあったから」とベンチッチは試合後のオンコートインタビューで語った。

「グランドスラム大会では2回目、ウインブルドンでは初めての準決勝進出よ。だから言葉が出ないし、本当にうれしい」

 昨年10月に産休から復帰したベンチッチがトップ10プレーヤーと対決したのは今季8度目だったが、3勝目をマークした。今季は2月にアブダビで2年ぶりのツアー9勝目を挙げており、シーズン開始時に400位以下だった世界ランクを35位まで戻して今大会を迎えている。

「彼女(アンドレエワ)は多彩なテニスをするから、昨夜は時間をかけて戦略を練ってどうプレーすべきか考えた。うまくいったと思う」と元世界4位のベンチッチは試合を振り返った。

「もちろん2つのタイブレークは簡単じゃない。ほんの僅かな差が勝負を分けたと思う」

 2013年大会ジュニアの部優勝者のベンチッチは次のラウンドで、第19シードのリュドミラ・サムソノワ(ロシア)を6-2 7-5で破って勝ち上がった第8シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド)と対戦する。

 ふたりは過去4戦してシフィオンテクが3勝1敗でリードしているが、最後にプレーした2年前の同大会4回戦では2つのマッチポイントを凌いだシフィオンテクの逆転勝利(6-7(4) 7-6(2) 6-3)だった。

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写真◎Getty Images

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