前年予選敗退のアニシモワが世界ナンバーワン撃破で初のグランドスラム決勝進出「現実だとは思えない」 [ウインブルドン]

写真は世界ナンバーワンを倒して初のグランドスラム決勝進出を決めたアマンダ・アニシモワ(アメリカ)(Getty Images)


 シーズン3つ目のグランドスラム大会「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/本戦6月30日~7月13日/グラスコート)の女子シングルス準決勝で、第13シードのアマンダ・アニシモワ(アメリカ)が第1シードのアーニャ・サバレンカ(ベラルーシ)を6-4 4-6 6-4で倒して四大大会初制覇に王手をかけた。

 5-4から初のブレークに成功して第1セットを先取したアニシモワは3-3からサービスダウンを喫して第2セットを取り返されたが、第3セット5-3からマッチポイントを凌がれた末にブレークバックを許した直後のレシーブゲームで迎えた4度目のチャンスをものにして2時間37分で勝利をもぎ取った。

 ふたりはこれが9度目の対決だったが、先月のフレンチ・オープン4回戦(サバレンカが7-5 6-3で勝利)で敗れていたアニシモワが6勝目を挙げた。

「正直なところ、今はこれが現実だとは思えない。アーニャは本当に厳しい相手で、私は本当に死んでしまいそうだった。どうやって耐え抜いたのかわからない」とアニシモワは試合後のオンコートインタビューで語った。

「私たちはこれまで何度も激闘を繰り広げてきたけど、ウインブルドンの舞台で勝って決勝に進出できるなんて信じられない」

 メンタルヘルスの問題と燃え尽き症候群で戦線を離脱していたアニシモワは昨年の同大会では世界ランクを180位台に落としており、予選決勝でエバ・リス(ドイツ)に6-4 3-6 4-6で逆転負けを喫して初めて本戦入りを逃していた。

「誰かにウインブルドンで決勝に進出できると言われても私は信じななかったでしょうね。ましてやこんなに早くできるはずがないし…」とアニシモワは苦しい時期を振り返った。

「このコートで戦うことを夢見ている選手はたくさんいる。本当に光栄だし、決勝に進出できるなんて本当に信じられないほど素晴らしいことだわ」

 アニシモワは初のグランドスラム決勝で、ベリンダ・ベンチッチ(スイス)を6-2 6-0で破って勝ち上がった第8シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド)と対戦する。

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写真◎Getty Images

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