セレナが24度目のグランドスラム制覇まであと1勝、決勝で19歳アンドレスクと対決 [USオープン]

 第15シードのアンドレスクは第13シードのベリンダ・ベンチッチ(スイス)を7-6(3) 7-5で倒し、初のグランドスラム大会決勝に進出した。彼女にとって、グランドスラム大会に出場すること自体がまだ4度目に過ぎない。

「もし誰かが1年前に私がUSオープン決勝に進出するなどと言っていたら、私はその人に『頭がおかしいんじゃない?』と返していたと思うわ」とアンドレスク自身も今年の躍進ぶりに驚きを隠せないでいた。アンドレスクは準決勝の第2セットで一時2-5とリードされていたが、そこから5ゲームを連取した。

 彼女はまた、USオープン初出場で決勝に進出した1997年のビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)以来の選手となった。その年、ビーナスは準優勝している。

「ただただ超現実的だわ」とアンドレスクは決勝でセレナと対戦することについて話した。

「本当に、何と言っていいか分からない感じよ」

 セレナが昨今やることの多くが、テニスの歴史のプリズムを通して見られているに違いない。そして間違いなく、現時点ではそんな具合なのだ。フラッシングメドウでのキャリア101回目のマッチ勝利を刻んだセレナは、大会最多勝利記録でクリス・エバート(アメリカ)に並んだ。

「印象的なことなんだと思うけど、そういうことについては考えていないわ。私はただここに出てきて、できることをやるだけよ」とセレナは先を見据えた。

 決勝に至ることにより、セレナはキャリア初のグランドスラム決勝と直近のそれの間のギャップの年数で、最長記録を作った。彼女がまだ10代のときに1999年USオープン優勝を遂げてから、20年の月日が経ったのだ。

 より重要なことに、もし決勝でアンドレスクを倒すことができれば、セレナのグランドスラム・タイトル獲得数は「24」となり、1800年代から続いているこのスポーツの全歴史を通しての最多記録を持つマーガレット・コート(オーストラリア)と並ぶことになるのだ。

「彼女がグランドスラムでタイトルを勝ち獲ったところは、そのほとんどを観たわ。彼女は土曜日に24勝目を目指して戦うのだと思う。彼女は間違いなく、彼女の“A”テニス(=自己最高レベルのテニス)を持ち出してくるでしょうね」とアンドレスクは決勝を展望した。

「私も自分の“A”テニスを引き出してくるよう努めるわ。ベストのプレーヤーが勝つことになるでしょうね」

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