3連覇に挑んだアルカラスがグランドスラム決勝で初の敗戦「今日はできることをすべてやった」 [ウインブルドン]

2025-07-14

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3連覇に挑んだアルカラスがグランドスラム決勝で初の敗戦「今日はできることをすべてやった」 [ウインブルドン]

テニスマガジン編集部

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写真は決勝敗退後の記者会見でのカルロス・アルカラス（スペイン）（Getty Images）

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　シーズン3つ目のグランドスラム大会「ウインブルドン」（イギリス・ロンドン／本戦6月30日～7月13日／グラスコート）の男子シングルス決勝で、第1シードのヤニク・シナー（イタリア）が3連覇を目指していた第2シードのカルロス・アルカラス（スペイン）を4-6 6-4 6-4 6-4で退け大会初優勝を飾った。

　第5ゲームでブレークに成功したシナーは4-2から4ゲームを連取されて第1セットを落としたが、続く3セットで一度ずつ相手のサービスゲームを破って3時間4分で勝利を掴んだ。

　23歳のシナーが四大大会でタイトルを獲得したのは、1月のオーストラリアン・オープン以来でキャリア4度目（2024年＆25年全豪、24年全米、25年ウインブルドン、準優勝1回）となる。

　世界トップ2のふたりはこれがツアーレベルで13回目の対決だったが、5連敗中だったシナーが5勝目を挙げた。前回プレーした先月の全仏決勝では3つのチャンピオンシップポイントを凌いだアルカラスが4-6 6-7(4) 6-4 7-6(3) 7-6(10-2)で劇的な逆転勝利をおさめ、ウインブルドンでは2022大会の4回戦で対決してシナーが6-1 6-4 6-7(8) 6-3で勝っていた。

　クレーコートシーズンのローマから負け知らずだった22歳のアルカラスは前哨戦のロンドンで今季5勝目を挙げて今大会を迎えたが、キャリア最長の連勝は「24」でストップした。アルカラスがグランドスラム決勝でプレーしたのは6度目だったが、初黒星を喫した。

「試合に負けていい気持ちな訳がない。決勝で負けたら余計に気分が悪くなる。でもグラスコートでの4週間を通した自分のプレーを誇りに思っている。今日はできることをすべてやった。相手が信じられないような試合をしただけだ。胸を張ってウインブルドンをあとにするよ」とアルカラスは試合後の記者会見で語った。

「今はそんなに悪い気分ではない。僕はハッピーだし笑顔になっている。決勝でプレーしたいと思っていたから、それができたことに感謝している」

　アルカラス自身は昨年8月のパリ五輪決勝でノバク・ジョコビッチ（セルビア）に敗れたことを引きずっていたと明かしたが、シナーが全仏決勝での敗戦を乗り越えてウインブルドンのシングルスで初のイタリア人チャンピオンとなったことについて「まったく驚いていない」と話した。

「チャンピオンは敗戦から学ぶものだ。彼（シナー）があの決勝から学んで同じことを繰り返さないのはわかっていた。今日は非常にレベルの高いプレーをした。彼は偉大なチャンピオンだよ」

次ページ　>　ウインブルドン男子シングルス表彰式で準優勝のスピーチをする22歳のアルカラス選手

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写真◎Getty Images

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