アルカラスが3年連続のタイトル防衛とボルグに続く偉業にあと1勝「記録についてはまったく考えていない」 [ウインブルドン]

写真は大会3連覇に王手をかけたカルロス・アルカラス(スペイン)(Getty Images)


 シーズン3つ目のグランドスラム大会「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/本戦6月30日~7月13日/グラスコート)の男子シングルス準決勝で、第2シードのカルロス・アルカラス(スペイン)が第5シードのテイラー・フリッツ(アメリカ)を6-4 5-7 6-3 7-6(6)で振りきり大会3連覇に王手をかけた。

 ワンブレークずつでセットを分け合ったあとアルカラスが相手のサービスゲームを2度破って第3セットを奪い、すべてサービスキープで進んだ第4セットをタイブレーク4-1から4-6と逆転されたあと最後の4ポイントを連取して2時間49分で勝利をもぎ取った。

「テイラーと対戦するときは常にそうだけど、本当に難しい試合だった。今日はとても暑かったし、コンディション的にも厳しかった」とアルカラスは試合後のオンコートインタビューで語った。

「今日のプレーには非常に満足している。ここの準決勝でプレーするのは簡単じゃないけど、緊張にも対処できた。冷静さを保ち、しっかりと判断することができたことを誇りに思う」

 クレーコートシーズンのローマから負け知らずのアルカラスは前哨戦のロンドンで2年ぶりの優勝を飾っており、キャリア最長の連勝を「24」に伸ばした。

 あと1勝すれば2年連続でフレンチ・オープンとウインブルドンの両方を制したビヨン・ボルグ(スウェーデン)に続く2人目(ボルグは1978~80年に達成)の男子選手になることを指摘されたアルカラスは、「連勝数や記録についてはまったく考えていない」と即答した。

「この美しいコートに立ち、世界で一番美しい大会でプレーするのが僕の夢だ。どの大会でもそれだけを考え、コートに喜びをもたらそうと努力している」

 アルカラスは3年連続となる決勝で、第6シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)を6-3 6-3 6-4で破って勝ち上がった第1シードのヤニク・シナー(イタリア)と対戦する。

 世界トップ2のふたりは過去ツアーレベルで12戦して5連勝中のアルカラスが8勝4敗でリードしており、前回プレーした先月のフレンチ・オープン決勝ではアルカラスが4-6 6-7(4) 6-4 7-6(3) 7-6(10-2)で劇的な逆転勝利をおさめている。

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写真◎Getty Images

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