アルカラスが体調不良で失速したズベレフを退けシナーに対する決勝へ「準備はできている」 [シンシナティ・オープン]

写真はカルロス・アルカラス(スペイン)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「シンシナティ・オープン」(ATP1000/アメリカ・オハイオ州シンシナティ/8月7~18日/賞金総額919万3540ドル/ハードコート)の男子シングルス準決勝で、第2シードのカルロス・アルカラス(スペイン)が第3シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)を6-4 6-3で倒して大会初優勝に王手をかけた。

 第7ゲームをブレークしたリードを守って第1セットを先取したアルカラスは第2セット1-0から一度だけサービスダウンを喫したが、2-3から最後の4ゲームを連取して1時間45分で2年ぶりの決勝進出を決めた。

 体力的に苦しんでいる様子のズベレフは第2セット2-1のチェンジエンドでメディカルタイムアウトを取って一旦コートを離れたが、再開後は明らかに本来の動きができていなかった。

 ふたりはこれが今季初で通算12回目の対決だったが、昨年11月のATPファイナルズ(ズベレフが7-6(5) 6-4で勝利)で敗れていたアルカラスが6勝6敗のタイに追いついた。

「万全の状態ではない様子の相手と対戦するのは決して簡単ではない。それがサーシャ(ズベレフ)なら尚更だ」とアルカラスは試合後に語った。

「お互いにいいスタートを切り、いいラリーのあるレベルの高いプレーができていた。でも突然彼の具合が悪くなった。それで僕は自分のプレーよりも彼の状態が気になってしまった。難しい状況だったけど、彼が早く回復するよう願っている」

 アルカラスは今季8度目の決勝で、予選勝者のテレンス・アトマン(フランス)を7-6(4) 6-2で破って勝ち上がったディフェンディング・チャンピオンで第1シードのヤニク・シナー(イタリア)と対戦する。

 ふたりは過去13戦してアルカラスが8勝5敗でリードしているが、前回プレーした先月のウインブルドン決勝ではシナーが4-6 6-4 6-4 6-4で勝っている。

「彼(シナー)とふたたび対戦できるのを本当に楽しみにしている。僕たちはお互いを最大限に高め合い、本当に美しいテニスを展開する。このチャレンジに向けた準備はできている」とアルカラスは次戦を見据えた。

「前回の対戦で自分が何を間違ったのかを振り返り、月曜日(決勝)にはそこを改善できるよう努力するつもりだよ」

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写真◎Getty Images

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