45歳ビーナスが2年ぶりのUSオープンで勝利ならずも世界13位ムチョバからセット奪取で健在ぶりをアピール「この3ヵ月は練習に明け暮れていた」

写真は試合後に握手を交わすカロリーナ・ムチョバ(チェコ/左)とビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)(Getty Images)


 シーズン最後のグランドスラム大会「USオープン」(アメリカ・ニューヨーク/本戦8月24日~9月7日/ハードコート)の女子シングルス1回戦で、第11シードのカロリーナ・ムチョバ(チェコ)がワイルドカード(主催者推薦枠)を受け取り2年ぶりに出場した45歳のビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)を6-3 2-6 6-1で振りきり今季の四大大会マッチ2勝目を挙げた。

 左手首のケガに苦しんでいるムチョバは1月のオーストラリアン・オープンで2回戦に進出したが、5月のフレンチ・オープンと先月のウインブルドンでは初戦敗退に終わっていた。

 オープニングゲームをブレークしたリードを守れなかったムチョバは2-3から4ゲームを連取して第1セットを先取したあとビーナスがレベルを上げてきた第2セットは2度サービスダウンを喫して取り返されたが、第3セットでは主導権を取り戻して2時間で試合を締めくくった。

「皆さんのせいでストレスを感じていたわ。でも素晴らしい雰囲気だった。彼女(ビーナス)はテニス界のレジェンドだから当然だと思う」とムチョバは試合後のオンコートインタビューで語った。

「彼女とコートを共有できたのは光栄だし、今日は幸運にも勝つことができて本当にうれしい」

 ムチョバは次のラウンドで、前週のクリーブランドで2021年4月以来のツアー3勝目を挙げた35歳のソラナ・シルステア(ルーマニア)とソラナ・シエラ(アルゼンチン)の勝者と対戦する。

 先月に約14ヵ月ぶりの公式戦復帰を果たした元世界ナンバーワンのビーナスは夏の北米ハードコートシーズン2大会(ワシントンDC&シンシナティ)に出場し、単複5試合をプレーして2勝3敗の戦績を残して今大会を迎えていた。

 2000年と01年に女子シングルスで2連覇を達成した実績を持つビーナスはここ2年連続で4強入りしているムチョバに敗れはしたが、パワフルなサービスや攻撃的なプレーで健在ぶりを示した。

「チームと一緒にできるだけ急いで可能な限りハードに練習した。文字通り休みはゼロだった。外食もせず、友人にも会わなかった」とビーナスは試合後に明かした。

「この3ヵ月はひたすら練習に明け暮れていた。勝てなかった試合から学び、もっと上達できるよう努力していたの」

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写真◎Getty Images

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