シーズン最後のグランドスラム大会「USオープン」（アメリカ・ニューヨーク／本戦8月24日～9月7日／ハードコート）の男子シングルス3回戦で、第1シードのヤニク・シナー（イタリア）が第27シードのデニス・シャポバロフ（カナダ）を5-7 6-4 6-3 6-3で退けベスト16に進出した。

　今大会で初めてセットを落としたシナーは第2セットを取り返したあと第3セット0-3から9ゲームを連取して主導権を握り、残りのサービスゲームをきっちりキープして3時間12分で勝利を決めた。

　先月のウインブルドン（イギリス・ロンドン／グラスコート）で初の栄冠に輝いたシナーは、四大大会での連勝を「10」に伸ばした。

　同大会に7年連続出場となる24歳のシナーは、昨年の大会でタイトルを獲得。第1シードから勝ち上がったシナーは決勝でテイラー・フリッツ（アメリカ）を6-3 6-4 7-5で倒し、同年のオーストラリアン・オープン（オーストラリア・メルボルン／ハードコート）に続く2度目のグランドスラム制覇を果たした。

　ディフェンディング・チャンピオンのシナーは次のラウンドで、第14シードのトミー・ポール（アメリカ）と第23シードのアレクサンダー・ブブリク（カザフスタン）の勝者と対戦する。

　そのほかの試合では第10シードのロレンツォ・ムゼッティ（イタリア）が第24シードのフラビオ・コボッリ（イタリア）に6-3 6-2 2-0とリードした時点で途中棄権により勝利が決まり、ジャウメ・ムナール（スペイン）がジズー・ベレキス（ベルギー）を6-1 6-4 6-4で下し、予選勝者のレアンドロ・リエディ（スイス）はカミル・マイクシャク（ポーランド）が第1セット途中でリタイアしたためそれぞれ16強入りを決めた。

　4回戦ではムゼッティがムナールと、リエディは第8シードのアレックス・デミノー（オーストラリア）とダニエル・アルトマイヤー（ドイツ）の勝者と顔を合わせる。

※名前の左に付いている数字はドロー番号、[　]数字はシード順位、Qは予選勝者、Ret.は途中棄権

大会7日目◎8月30日｜主な試合結果

男子シングルス3回戦

○1ヤニク・シナー（イタリア）[1] 5-7 6-4 6-3 6-3 ●8デニス・シャポバロフ（カナダ）[27]

○17ロレンツォ・ムゼッティ（イタリア）[10] 6-3 6-2 2-0 Ret. ●24フラビオ・コボッリ（イタリア）[24]

○27ジャウメ・ムナール（スペイン）6-1 6-4 6-4 ●29ジズー・ベレキス（ベルギー）

○53レアンドロ・リエディ（スイス）[Q] 5-3 Ret. ●52カミル・マイクシャク（ポーランド）