大坂なおみが準決勝でアニシモワに惜敗も完全復活に手応え「ベストは尽くしたと感じている」 [USオープン]

写真は準決勝で逆転負けを喫した大坂なおみ(フリー)(Getty Images)


 シーズン最後のグランドスラム大会「USオープン」(アメリカ・ニューヨーク/本戦8月24日~9月7日/ハードコート)の女子シングルス準決勝で、第23シードの大坂なおみ(フリー)は第8シードのアマンダ・アニシモワ(アメリカ)に7-6(4) 6-7(3) 3-6で逆転負けを喫した。

 いずれも接戦を繰り広げて突入したタイブレークの末にセットを分け合い、1セットダウンから追いついたアニシモワがアニシモワが第3セットで3-1とリードを奪うと最初のサービング・フォー・ザ・マッチ40-15から2つのブレークポイントを凌いで迎えた3度目のマッチポイントをものにして2時間56分で勝利をもぎ取った。

 グランドスラム本戦プレーするのが31回目だった大坂はこれまで準々決勝以降のラウンドで無敗だったが、14試合目で初黒星を喫した。

 ふたりはこれが3度目の対決だったが、大坂は3連敗を喫した。ハードコートでは2022年1月にオーストラリアン・オープン3回戦で顔を合わせ、アニシモワが4-6 6-3 7-6(10-5)で勝っていた。

 アニシモワは7月のウインブルドンに続くキャリア2度目のグランドスラム決勝で、第4シードのジェシカ・ペグラ(アメリカ)を4-6 6-3 6-4で破って勝ち上がったディフェンディング・チャンピオンで第1シードのアーニャ・サバレンカ(ベラルーシ)と対戦する。

「正直なところ、悲しいとは思っていない。本当に不思議な感覚だわ。とにかくベストは尽くしたと感じている」と大坂は試合後の記者会見で語った。

「私にとってはある意味で励みになっている。もっと練習をしてうまくなりたいという気持ちにさせてくれるから。できればもう一度全力を尽くしてどうなるのか見てみたい」

 夏の北米ハードコートシーズン2大会でプレーした大坂は、WTA1000シリーズのモントリオールで準優勝を飾るなど7勝2敗の戦績を残した。

 元世界ナンバーワンの大坂は産休から復帰後にかつてのような大きな結果を残せていなかったが、決勝進出は逃したものの完全復活を印象付けた。

「USオープンで上位に進出できたことで自信がついたのは間違いない。モントリオールでの好成績も自信になった。思っていたよりも少し先まで勝ち進めた」と大坂は大会を振り返った。

「自分のレベルを理解し、昨年は何を達成できたのかを確認する必要がある。すべてを総合的に考えれば、今年は本当にいい結果を残せたと思う。大会前から既に期待以上だったわ」

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写真◎Getty Images

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