ウインブルドン1回戦で惜敗したフリッツに雪辱したエムペシ ペリカールがキャリア初の対トップ10勝利で初のマスターズ16強入り [ロレックス上海マスターズ]

写真はジョバンニ・エムペシ ペリカール(フランス)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「ロレックス上海マスターズ」(ATP1000/中国・上海/10月1~12日/賞金総額919万3540ドル/ハードコート)の男子シングルス3回戦で第32シードのジョバンニ・エムペシ ペリカール(フランス)が第5シードのテイラー・フリッツ(アメリカ)を6-4 7-5で倒し、ATPマスターズ1000大会で初のベスト16進出を決めた。

 11回あった自分のサービスゲームで12ポイントしか落とさなかったエムペシ ペリカールは一度もピンチに直面することなくすべてキープし、各セットで一度ずつブレークに成功して1時間25分でキャリア初の対トップ10勝利(6敗)を決めた。

 ふたりは7月にウインブルドンの1回戦で一度対決しており、エムペシ ペリカールは2セットアップから逆転されて7-6(6) 7-6(8) 4-6 6-7(6) 4-6で惜敗していた。

「この試合まではトップ10選手との戦績が0勝6敗であまりよくなかった。辛い敗戦もいくつかあったしね。(北京1回戦での)ロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)との試合やウインブルドンでのフリッツ戦はかなり接戦だったけど、僕には改善すべき部分がたくさんあった」とエムペシ ペリカールは試合後のオンコートインタビューで語った。

「いくつかの点をウインブルドンよりもうまくやろうとしたんだけど、今日はそれが機能したと思う。フィジカル的にもメンタル的にも厳しい試合だったけど、いいプレーができたし非常に満足している」

 エムペシ ペリカールは次のラウンドで、第21シードのユーゴ・アンベール(フランス)を6-4 6-4で破って勝ち上がった第10シードのオルガ・ルーネ(デンマーク)と対戦する。

 そのほかの試合では第4シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)、第27シードのタロン・グリークスプア(オランダ)、第31シードのガブリエル・ディアロ(カナダ)、ジャウメ・ムナール(スペイン)、ジズー・ベレキス(ベルギー)、予選勝者のヴァランタン・バシュロ(モナコ)が16強入りを決めた。

 シード対決ではディフェンディング・チャンピオンで第2シードのヤニク・シナー(イタリア)がグリークスプアに7-6(3) 5-7 2-3とリードされた時点で右太腿のケイレンで棄権を余儀なくされ、第19シードのフランシスコ・セルンドロ(アルゼンチン)と第20シードのトマーシュ・マハーチュ(チェコ)はシードダウンを喫した。

 ベレキスがセルンドロを7-6(1) 6-3で退け、マハーチュはバシュロに0-6 1-3とリードされたところで右膝のケガを理由にリタイアした。

 ボトムハーフ(ドローの下半分)の4回戦ではジョコビッチがムナールと、グリークスプアがバシュロと、ディアロはベレキスと顔を合わせる。

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写真◎Getty Images

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