WTAファイナルズ初出場を目指す18歳アンドレエワが2週連続初戦敗退、地元中国のジュ・リンがキャリア3度目の対トップ10勝利 [寧波オープン]

写真はDongfeng Voyah武漢オープンでのミルラ・アンドレエワ(ロシア)(Getty Images)


 WTAツアー公式戦「AUX寧波オープン」(WTA500/中国・浙江省寧波/10月13~19日/賞金総額106万4510ドル/ハードコート)の女子シングルス2回戦で、第1シードのミルラ・アンドレエワ(ロシア)がワイルドカード(主催者推薦枠)で出場した世界ランク219位のジュ・リン(中国)に6-4 3-6 2-6で敗れる番狂わせが起きた。

 上位4シードは1回戦がBYEで免除されており、前年の大会で準優勝を飾った18歳のアンドレエワはこの試合が初戦だった。ふたりは3週間前に北京(WTA1000/ハードコート)の1回戦で対決し、アンドレエワが6-2 6-2で勝っていた。

 第7ゲームをブレークしたリードを守って第1セットを先取したアンドレエワは2-1と3-2からサービスダウンを喫して流れを失い、最後の12ゲーム中10ゲームを取ったジュが2時間17分で逆転勝利をおさめた。

 ケガの影響で一時400位以下まで落としていた元世界31位のジュは8月のモントリオール(WTA1000/ハードコート)で16強入りして復調の兆しを見せており、前日の1回戦では2021年USオープン優勝者のエマ・ラドゥカヌ(イギリス)を3-6 6-4 6-1で倒していた。

 キャリア3度目の対トップ10勝利を挙げたジュは次のラウンドで、カロリーナ・ムチョバ(チェコ)を2-6 6-1 6-2で破って勝ち上がった第7シードのディアナ・シュナイダー(ロシア)と対戦する。

 残り2枠となっているWTAファイナルズ(サウジアラビア・リヤド/室内ハードコート)の初出場を目指すアンドレエワはレースランキングで7位に付けているが、8強入りしたウインブルドン(イギリス・ロンドン/グラスコート)以降は5勝5敗と低迷している。

 レースランキング8位のジャスミン・パオリーニ(イタリア)と同9位のエレーナ・ルバキナ(カザフスタン)との差は407ポイントしかなく、追いかける2人が同大会と翌週の東京(WTA500/ハードコート)でもプレーする予定になっているため前週の武漢(WTA1000/ハードコート)に続く初戦敗退はアンドレエワにとって痛手となった。

 そのほかの試合では第6シードのベリンダ・ベンチッチ(スイス)が予選勝者のユリア・スタロドゥブツェワ(ウクライナ)に5-7 6-4 7-5で逆転勝利をおさめ、アイラ・トムヤノビッチ(オーストラリア)は同じ予選勝者のゼイネップ・ソンメズ(トルコ)を7-6(6) 6-3で退けそれぞれ8強入りを決めた。

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写真◎Getty Images

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