マスターズ17連勝中だったアルカラスが初戦で敗れる番狂わせ、ノリーがキャリア初の世界ナンバーワン撃破 [パリ・マスターズ]

写真はカルロス・アルカラス(スペイン)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「ロレックス・パリ・マスターズ」(ATP1000/フランス・パリ/10月27日~11月2日/賞金総額612万8940ユーロ/室内ハードコート)の男子シングルス2回戦で、第1シードのカルロス・アルカラス(スペイン)がキャメロン・ノリー(イギリス)に6-4 3-6 4-6で敗れる番狂わせが起きた。

 上位8シードは1回戦がBYEで免除されており、アルカラスはこれが1回戦で左足首を痛めながらも今季8勝目を挙げた先月の東京以来となる公式戦でのプレーだった。

 アルカラスは第5ゲームで唯一のブレークに成功して第1セットを先取したが、ノリーが続く2セットで一度ずつ相手のサービスゲームを破って2時間22分で逆転勝利をおさめた。

 元世界ランク8位のノリーがアルカラスに勝ったのは3度目(5敗)だが、世界ナンバーワンから勝ち星を挙げたのはキャリア初となる。

「僕にとって本当に大きな勝利だ。僕はケガから復帰してきた。昨年はここの予選1回戦で負けていたんだ」とノリーは試合後のオンコートインタビューで語った。

「自分のプレーに凄く満足している。何度もチャンスを掴み、攻め続けた。粘り強くプレーして勝利を掴んだから本当にうれしいよ」

 金星を挙げたノリーは次のラウンドで、ともにワイルドカード(主催者推薦枠)を得て参戦したアルトゥール・リンデルネック(フランス)とヴァランタン・バシュロ(モナコ)の勝者と対戦する。

 3週間前にATPマスターズ1000大会の上海でツアー初優勝を飾ったバシュロは同日に行われた1回戦で、第14シードのイリ・ラフェチュカ(チェコ)を6-1 6-3で破って勝ち上がった。

 試合を通して54本ものアンフォーストエラーを犯したアルカラスは今季の8敗目を喫し、ATPマスターズ1000大会での連勝も「17」でストップした。アルカラスは年末世界ナンバーワン争いで優位に立っているが、ヤニク・シナー(イタリア)が今大会で優勝した場合は世界ランク1位の座を奪われることになる。

 この日は2回戦があと3試合行われ、第4シードのテイラー・フリッツ(アメリカ)&第5シードのベン・シェルトン(アメリカ)&第12シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)が16強入りを決めた。

 そのほかの試合では第9シードのフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)、第11シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)、第15シードのアレハンドロ・ダビドビッチ フォキナ(スペイン)、19歳のジョアン・フォンセカ(ブラジル)、コランタン・ムーテ(フランス)、ガブリエル・ディアロ(カナダ)、カミーロ・ウーゴ カラベリ(アルゼンチン)が2回戦に駒を進めた。

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写真◎Getty Images

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