シナーは世界1位返り咲きに向けて好スタート「ここのコートは非常にユニーク」 [パリ・マスターズ]

写真はヤニク・シナー(イタリア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「ロレックス・パリ・マスターズ」(ATP1000/フランス・パリ/10月27日~11月2日/賞金総額612万8940ユーロ/室内ハードコート)の男子シングルス2回戦で、第2シードのヤニク・シナー(イタリア)がジズー・ベレキス(ベルギー)を6-4 6-2で退け好スタートを切った。

 上位8シードは1回戦がBYEで免除されており、シナーはこの試合が初戦だった。シナーは前週のウィーンで今季4勝目を挙げており、連勝を「6」に伸ばした。

 オープニングゲームをブレークしたリードを守って第1セットを先取したシナーは第2セットも5-1とリードし、最初のサービング・フォー・ザ・マッチをきっちりキープして1時間27分で勝利を決めた。

 第1シードのカルロス・アルカラス(スペイン)が初戦で敗れたためシナーは今大会で優勝すれば世界ランク1位の座に返り咲くことができるが、昨年のATPファイナルズで全勝優勝したシナーはポイントを加算できないため年末世界ナンバーワン争いではアルカラスが優位に立っている。

「動きは概ねよかったと思う。ここのコートは非常にユニークだ。普段は少し苦労するけど、初戦を勝ち抜けて本当にうれしい」とシナーは試合を振り返った。

「今日はサービスの出来がとてもよかった。かなり精度が高かったし、早めにブレークできて少し自信がついた。今日のパフォーマンスには凄く満足している」

 シナーは次のラウンドで、ミオミル・キツマノビッチ(セルビア)を7-5 1-6 7-6(4)で破って勝ち上がったフランシスコ・セルンドロ(アルゼンチン)と対戦する。

 この日プレーしたシナー以外の上位シード勢は第3シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)と第6シードのアレックス・デミノー(オーストラリア)が初戦を突破したが、第7シードのロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)と第8シードのキャスパー・ルード(ノルウェー)は敗れた。

 ロレンツォ・ソネゴ(イタリア)が同胞のムゼッティに3-6 6-3 6-1で逆転勝利をおさめ、ダニエル・アルトマイヤー(ドイツ)はルードを6-3 7-5で倒してそれぞれシードダウンを演じた。

 そのほかの試合では第9シードのフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)、第10シードのカレン・ハチャノフ(ロシア)、第11シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)、第13シードのアレクサンダー・ブブリク(カザフスタン)、第15シードのアレハンドロ・ダビドビッチ フォキナ(スペイン)、ワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したヴァランタン・バシュロ(モナコ)が勝ち上がり、ベスト16が出揃った。

 3回戦ではズベレフがダビドビッチ フォキナと、デミノーがハチャノフと、オジェ アリアシムがアルトマイヤーと、メドベージェフがソネゴと、ブブリクが第4シードのテイラー・フリッツ(アメリカ)と、バシュロはキャメロン・ノリー(イギリス)と顔を合わせる。

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写真◎Getty Images

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