シナーがオジェ アリアシムを倒して大会初優勝、世界1位返り咲き「大きな勝利」 [パリ・マスターズ]

写真は大会初優勝を飾ったヤニク・シナー(イタリア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「ロレックス・パリ・マスターズ」(ATP1000/フランス・パリ/10月27日~11月2日/賞金総額612万8940ユーロ/室内ハードコート)の男子シングルス準決勝で、第2シードのヤニク・シナー(イタリア)が第9シードのフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)を6-4 7-6(4)で振りきり初の栄冠に輝いた。

 24歳のシナーがツアーレベルの同種目でタイトルを獲得したのは、前週のウィーンに続いて通算23回目(今季5勝目、準優勝通算9回)となる。

 オープニングゲームをブレークしたリードを守って第1セットを先取したシナーは安定したサービスゲームを展開して一度もピンチに直面することなくすべてキープし、第2セットのタイブレークで迎えた最初のチャンピオンシップポイントをものにして1時間52分で勝利を決めた。

 この結果でシナーは今大会で初戦敗退を喫したカルロス・アルカラス(スペイン)に代わって世界ランク1位復帰を決めたが、昨年のATPファイナルズで全勝優勝したシナーはポイントを加算できないため年末世界ナンバーワン争いではアルカラスが優位に立っている。

「正直に言って大きな勝利だ。非常に緊迫した決勝で、お互いに何がかかっているのかわかっていた」とシナーは試合を振り返った。

「物凄くうれしい。ここ数ヵ月は素晴らしかった。僕たちは努力を重ねてきたけど、このような成果が出て本当によかったと思う。トリノでどんな結果が出るかに関係なく、驚くべき1年だった」

 敗れたオジェ アリアシムは残り1枠となっている男子トップ8によるエリート大会「Nitto ATPファイナルズ」の出場権を獲得することはできなかったが、レースランキング(Race To Turin)でロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)に160ポイント差をつけて8位に浮上した。

 ふたりは次週の大会(オジェ アリアシム:メス、ムゼッティ:アテネ)にエントリーしており、欠場者が出なければそこで最終的な決着がつく予定になっている。

 先に行われたダブルス決勝では、第3シードのハリ・ヘリオバーラ(フィンランド)/ヘンリー・パッテン(イギリス)が第2シードのジュリアン・キャッシュ/ロイド・グラスプール(ともにイギリス)を6-3 6-4で倒して今季3勝目を挙げた。


男子ダブルス優勝のハリ・ヘリオバーラ(フィンランド/左)とヘンリー・パッテン(イギリス)(Getty Images)

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写真◎Getty Images

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