ATPファイナルズ出場を目指すムゼッティが片手打ちバックハンドの大先輩ワウリンカに逆転勝利で初戦をクリア [ATPアテネ]

写真はロレックス・パリ・マスターズでのロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「VANDA PHARMACEUTICALSヘレニック選手権」(ATP250/ギリシャ・アテネ/11月2~8日/賞金総額76万6715ユーロ/室内ハードコート)の男子シングルス2回戦で、第2シードのロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)がワイルドカード(主催者推薦枠)で出場した40歳のスタン・ワウリンカ(スイス)に4-6 7-6(5) 6-4で逆転勝利をおさめた。

 上位4シードは1回戦がBYEで免除されており、ムゼッティはこの試合が初戦だった。第7ゲームでサービスダウンを喫して第1セットを落としたムゼッティはタイブレークの末に第2セットを取り返し、第3セット第1ゲームで初のブレークに成功して2時間25分で競り勝った。

 残り1枠となっている男子トップ8によるエリート大会「Nitto ATPファイナルズ」の出場権を巡るレースランキング(Race To Turin)で9位に後退したムゼッティは、ライバルのフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)が今週のメスを欠場したため今大会で優勝すれば逆転することができる。

「僕が次に何を目指しているのか誰もがわかっていると思う。それを念頭にプレーするのは簡単ではない。でもトリノでプレーするためにはもちろんここで優勝しなければならない」とムゼッティは試合後のオンコートインタビューで語った。

「子供の頃に刺激を受けた彼(ワウリンカ)のようなレジェンドとコートを分かち合えたことに感謝している。素晴らしいテニスを見せてくれたスタンに大きな拍手をお願いしたい。この試合に勝つためには第3セットでレベルを引き上げなければならなかった」

 ムゼッティは次のラウンドで、トマス マルティン・エチェベリ(アルゼンチン)を6-7(2) 7-6(4) 7-6(3)で破って勝ち上がった第5シードのアレクサンドル・ミュレー(フランス)と対戦する。

 そのほかの試合ではミオミル・キツマノビッチ(セルビア)、マルコス・ギロン(アメリカ)、予選勝者のヤニック・ハンフマン(ドイツ)が勝ち上がり、ベスト8が出揃った。

 キツマノビッチが1セットダウンから巻き返して第3シードのルチアーノ・ダルデリ(イタリア)を4-6 6-2 6-3で退け、ギロンは第4シードのブランドン・ナカシマ(アメリカ)を7-6(7) 6-1で倒してそれぞれシードダウンを演じた。

 準々決勝ではキツマノビッチがセバスチャン・コルダ(アメリカ)と、ギロンはハンフマンと顔を合わせる。

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写真◎Getty Images

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