セレナがシャラポワに19連勝「自分のベストテニスが引き出される」 [USオープン]

 一年前のUSオープン決勝で、セレナは大坂なおみ(日清食品)にストレートで敗れ、そこでは審判カルロス・ラモスとセレナの間で数回にわたる衝突が起きていた。月曜日には、セレナと彼女の姉ビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)の試合ではラモスが主審を務めないようにするというUSTA(全米テニス協会)の決定についてどう思うかとたずねられたセレナはこう答えた。

「それが誰だかわからないわ」

 対シャラポワ戦のセレナはこの上なく冷静で落ち着いており、「カモン!」と叫んだり、前述の重要なバックハンドを決めたあとなどにときたま拳を突き上げはしたが、ほとんど感情は見せなかった。

 シャラポワは、そのショットを「素晴らしい」と評した。それは少なくとも、この年最後のグランドスラム大会初日でもっとも注目を集める試合だった。

 すべてのスポーツを見回しても、ここ数十年で彼女たちほど人気を博したアスリートはそういない。

 グランドスラムでのふたりは、セレナが23度、シャラポワは5度、シングルスのタイトルを獲得した。ふたりはともに、生涯グランドスラム(キャリアの間に4つのグランドスラム大会のすべてで優勝すること)を達成している。そしてふたりはともに、かつて世界ランク1位だった。

 月曜日にはほかにも多くの試合があり、ロジャー・フェデラー(スイス)が190位の予選勝者スミト・ナガル(インド)に対して第1セットを落とした末に4-6 6-1 6-2 6-4で勝ったり、世界1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)がタイトル防衛への進撃をロベルト・カルバレス バエナ(スペイン)に対する6-4 6-1 6-4の勝利で始めたり、21歳のライリー・オペルカ(アメリカ)が第11シードのファビオ・フォニーニ(イタリア)に6-3 6-4 6-7 (6) 6-3で勝ち、初日最大の番狂わせを生み出したりした。

 女子では、2016年大会チャンピオンで第14シードのアンジェリック・ケルバー(ドイツ)がクリスティーナ・ムラデノビッチ(フランス)に対する5-7 6-0 4-6の1回戦負けを喫し、グランドスラム大会での厳しい年を継続させた。また、2016年大会準優勝者で第3シードのカロリーナ・プリスコバ(チェコ)とフレンチ・オープン現チャンピオンで第2シードのアシュリー・バーティ(オーストラリア)が荒れた出だしを乗り越え、逆転勝ちするということも起きた。

 ウイリアムズ一家はこの日、ふたり合わせて3ゲームしか落とさなかった。というのも姉ビーナスはジェン・サイサイ(中国)を6-1 6-0で圧倒したのだ。

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