ジョコビッチがUSオープン失格後の初試合に勝利 [イタリア国際]

 同日にはローマで過去に9度優勝しているラファエル・ナダル(スペイン)が約7ヵ月の休止期間を経てUSオープンで4強入りしたばかりだったパブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)との同胞対決を6-1 6-1で制し、しっかりとした足取りでツアー復帰を果たした。

 ナダルは新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックの中で渡航することへの懸念からUSオープン欠場を決めており、2月にメキシコのアカプルコで優勝したのを最後に公式戦でプレーしていなかった。

 出だしから試合の主導権を握った第2シードのナダルは、第1セットを2本連続のサービスエース――ワイドに切れる1本、センターの「T」に突き刺さる1本――で終わらせた。第2セットもナダルが調子を維持し、試合は73分で幕を閉じた。

「僕にとって、完璧なスタートだった」とナダルは振り返った。「僕はフォアでもバックでもよいショットを打ち、堅実なプレーができた。これほどよいプレーができるとは、自分でも期待していなかったよ」。

 19度グランドスラム大会を制した男はチェンジコートのたびにコートの後ろに1枚ではなく2枚のタオルを持っていくことで、ボールパーソンの援助がなくなったことに対する解決策を見つけ出した。彼は大きなタオルをプレーヤーのために設置されているボックスの上に置き、もうひとつを空いている線審の椅子にかけた。

 この日はほかにも地元イタリア勢3人が2回戦に臨み、第4シードのマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)、ワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したヤニク・シンネル(イタリア)とステファノ・トラバリア(イタリア)が揃って16強入りを決めた。

 ローマ在中のベレッティーニが予選勝者のフェデリコ・コリア(アルゼンチン)を7-5 6-1で破り、トラバリアがUSオープンで8強入りしたボルナ・チョリッチ(クロアチア)を7-6(2) 7-5で退け、19歳のシンネルは第3シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)を6-1 6-7(9) 6-2で倒す番狂わせに成功した。チチパスとシンネルはともにNext Gen ATPファイナルズ優勝者で、チチパスが2018年、シンネルは2019年にチャンピオンに輝いていた。

 そのほかの試合では、第15シードのグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)が日本の西岡良仁(ミキハウス)を6-1 6-0で一蹴して3回戦に駒を進めたが、第6シードのダビド・ゴファン(ベルギー)はマリン・チリッチ(クロアチア)に2-6 2-6で敗れた。(APライター◎アンドリュー・ダンプ/構成◎テニスマガジン)

※写真はノバク・ジョコビッチ(セルビア)
ROME, ITALY - SEPTEMBER 16: Novak Djokovic of Serbia reacts in his round two match against Salvatore Caruso of Italy during day three of the Internazionali BNL d'Italia at Foro Italico on September 16, 2020 in Rome, Italy. (Photo by Riccardo Antimiani -

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