セレナがリタイアし涙、地元カナダのアンドレスクが優勝 [ロジャーズ・カップ]
「ロジャーズ・カップ」(WTAプレミア5/カナダ・トロント/8月5~11日/賞金総額283万ドル/ハードコート)の女子シングルス決勝で、第8シードのセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)が背中の故障のため試合を途中棄権し、19歳ビアンカ・アンドレスク(カナダ)が同大会で優勝した50年ぶりの地元選手となった。
治療を受けるためにセレナがメディカル・タイムアウトをとったとき、アンドレスクは第1セットで3-1とリードしているところだった。そして、それから1分もしないうちに主審がセレナが試合を棄権する旨を発表し、結果的にアンドレスクに今季2つ目となるWTAタイトルを手渡すことになった。
決勝は、わずか16分しかもたなかった。
主審がセレナのリタイアを発表したあと、元世界ランク1位の彼女はベンチに座ったまま泣き始めた。アンドレスクはすぐにセレナの元へ慰めに行き、セレナに対していかに自分が彼女を敬愛しているかを告げながら彼女を抱擁した。
「私は(通常)泣き虫ではないんだけれど…でも、みんなありがとう」
準優勝の小切手を受け取ったあと、セレナは涙をこらえ、むせびながらこう言った。
「今日、プレーすることができなくてごめんなさい。トライしたけど、どうしてもできなかった」
セレナのリタイアは、今年のロジャーズ・カップで起きたトップ選手たちの故障の最後のものだった。
第4シードのシモナ・ハレプ(ルーマニア)は予選勝者のマリー・ブズコバ(チェコ)に対する準々決勝の途中で棄権。男子では、ミロシュ・ラオニッチ(カナダ)が注目のカナダ人対決となったフェリックス・オジェ アリアシムに対する試合がセットオールとなったところでリタイアし、ガエル・モンフィス(フランス)は第1シードのラファエル・ナダル(スペイン)に対する準決勝開始前に故障による棄権を発表した。
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