「オー、カナダ!」19歳アンドレスクが地元優勝に王手、決勝でセレナに挑む [ロジャーズ・カップ]
満員の騒々しい観客たちに応援に支えられ、アンドレスクは5本目のマッチポイントでケネンにとどめを刺した。アンドレスクは第2セットがタイブレークにもつれ込む前に3度試合を終えるチャンスを手にしたが、ケニンはそのつど反撃してピンチを凌いでいた。
これはアンドレスクにとって、フルセットに持ち込まれなかった今大会最初の試合だった。彼女は最終的にバックハンドのウィナーで試合に終止符を打った。
勝利の瞬間、彼女は膝をついて手で顔を覆い、それからアヴィバ・センターのハードコートにキスをした。オンコートインタビューのあと、彼女は観客席に来ていた両親と長い抱擁を交わした。
「タイブレークの間に経験したすべての感情を、私の体はただただ放出したがっていたのだと思う」とアンドレスクは振り返った。
「ロジャーズ・カップの決勝に進出したなんて、ただただ信じられない。この大会にやってきたとき、私はどんな期待も抱いていなかった」
大観衆によるアンドレスクへの一方的な声援は、ケニンの集中力に影響を与えた。
「私は普通、こんなふうな状況下でプレーしないわ。それにこれは、練習できるようなことではないしね」とケニンはコメントした。
「応援に注意を払いたくはなかった。そういうことが起きるというのはわかっていたから、ショックではなかったわ。当然ながら、予想してはいたわ。それを頭から締め出し、ただ可能な限りベストを尽くそうと努めていたの」
2月のアカプルコで接戦の末にアンドレスクを倒したケニンは、試合を完了させて彼女に勝った最後の選手だ。故障で途中棄権した試合を除外して考えると、アンドレスクはこれで16試合に連続して勝っていることになる。そしてその中には、トップ10選手に対する6勝も含まれている。
大会後に更新される世界ランクで、アンドレスクは27位から最低でも19位まで上がることになる。(C)AP(テニスマガジン)
※写真はビアンカ・アンドレスク(カナダ)
TORONTO, ON - AUGUST 10: Bianca Andreescu of Canada reacts after defeating Sofia Kenin of the United States following a semifinal match on Day 8 of the Rogers Cup at Aviva Centre on August 10, 2019 in Toronto, Canada. (Photo by Vaughn Ridley/Getty Images)
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