ビリー ジーン・キングがビーナスの“平等のための闘い”を高く評価
妹のセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)はウインブルドン決勝に進出し、そこでシモナ・ハレプ(ルーマニア)にストレートで敗れた。
もしセレナがテニス以外のすべてを脇に押しやりテニスに必要なことだけに集中していたら、コートで何ができていたか見たいとキングはコメントした。ふたりの不和を大々的に報じられることもあったが、キングはセレナとの関係に問題はなく、ウインブルドン後にはテキストメッセージを交し合ったと話した。
「彼女は、『ビリー、(記者たちが)あなたの言葉を誤って解釈したことはわかっている。愛してるわ』と言ってくれたわ」とキングは明かした。
「彼女はこれまでも常によくしてくれていたわ。ことあるごとに私の名前を引き合いに出してくれていた」
自分が世界で「物事を変えたい」と思っていることを自覚したのは13歳のときだったと明かしたキングは、ビーナスのようなスタープレーヤーがグランドスラム大会における男女平等の賞金を実現するために尽力したことを誇りに思っているという。
キングは彼女にとって重要な大義のための戦いに、たとえばガウフのような新世代を引き込もうとするようなタイプではない。
「ある意味で、私はシャイなのよ」とキングは自分の性格について説明した。
「彼女たちに自分から接近していくようなことはしていない。彼女たちのスペースに踏み入りたくないから。彼女たちのことはよく知らないわ」
アメリカの大手スポーツ専門チャンネル「ESPN」の年間表彰式に出席したビリー ジーン・キング(アメリカ)
LOS ANGELES, CALIFORNIA - JULY 10: Billie Jean King speaks onstage during The 2019 ESPYs at Microsoft Theater on July 10, 2019 in Los Angeles, California. (Photo by Kevin Winter/Getty Images)
恐らくそうなのだろうとは思うが、ラケットを手にした少女がキングのことを知らないで済む訳がない。
「この女性のおかげで、私は今もこの仕事を続けていられるのよ」とビーナスは明言した。
75歳のキングはウイリアムズ姉妹について、何十年も前に自分が始めた仕事の後継者たちの一員として見ている。
「どんなふうに自分が他人の人生に触れるのか、彼らがどのように自分の人生に触れるのか、決してわからないものよ」とキングは考えを述べた。(C)AP(テニスマガジン)
※写真はウインブルドンでのビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)
LONDON, ENGLAND - JUNE 30: Venus Williams of the United States walks from the practice courtsduring a practice session ahead of The Championships - Wimbledon 2019 at All England Lawn Tennis and Croquet Club on June 30, 2019 in London, England. (Photo by Matthias Hangst/Getty Images)
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