ともにツアー初優勝を目指すキツマノビッチとハンフマンが決勝進出 [ジェネラリ・オープン]

ATPツアー公式戦の「ジェネラリ・オープン」(ATP250/オーストリア・キッツビューエル/9月8~13日/賞金総額40万355ユーロ/クレーコート)の男子シングルス準決勝で、ミオミル・キツマノビッチ(セルビア)が予選から勝ち上がってきたマルク アンドレア・ヒュスラー(スイス)の快進撃を終わらせ、決勝でヤニック・ハンフマン(ドイツ)と対戦することになった。

 予選勝者同士の準決勝でハンフマンがラスロ・ジェレ(セルビア)に4-6 6-3 7-6(5)で競り勝ったあと、キツマノビッチは世界ランク303位のヒュスラーを6-2 5-7 6-3で退けた。

 3人の予選勝者がATPツアーの準決勝を戦ったのは1990年以来のことで、タイトルを獲得した最後の予選勝者は2018年楽天ジャパンオープンで優勝したダニール・メドベージェフ(ロシア)だ。

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 ふたりはそれぞれこれ以前に1度だけ至ったツアー決勝で敗れており、ともに初タイトルを目指して対決することになる。キツマノビッチが昨年6月にアンタルヤで準優勝し、ハンフマンは2017年7月にグスタードで決勝に進出していた。

 決勝で対戦する両者は、今回が初対戦となる。

 キツマノビッチはヒュスラーに対して6-2 5-4とリードしていたが続く6ゲームのうち5つを落とし、第3セットでワンブレークされてあっという間に1-2の劣勢に立たされた。しかしながらキツマノビッチはそこから巻き返し、2度目のマッチポイントをヒュスラーのバックハンドのネットミスでものにして勝利を決めた。

 この大会に先立ちツアーレベルで1勝しかしたことのなかったヒュスラーは、キャリア初の準決勝への道のりで第1シードのファビオ・フォニーニ(イタリア)、フェリシアーノ・ロペス(スペイン)らを倒していた。

 ハンフマンはジェレに対する試合の第3セット5-4からふたつのマッチポイントを決め損ねたがが、タイブレークで迎えた3度目のチャンスをものにした。

 オーストリアのアルプスを背景にしたこのクレーコート大会は、2月以降にヨーロッパで行なわれた最初のATPツアー公式戦となっている。5400人収容のスタジアムでは、人数制限をした上で観客動員が許されている。(C)AP(テニスマガジン)

※写真は昨年のニューヨークの大会でのミオミル・キツマノビッチ(セルビア)(Getty Images)

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