世界303位ヒュスラーが快進撃を継続、ロペスを倒してベスト4進出 [ジェネラリ・オープン]
ATPツアー公式戦の「ジェネラリ・オープン」(ATP250/オーストリア・キッツビューエル/9月8~13日/賞金総額40万355ユーロ/クレーコート)の男子シングルス準々決勝で、まだ無名のマルク アンドレア・ヒュスラー(スイス)がフェリシアーノ・ロペス(スペイン)を6-4 6-3で下して快進撃を続けている。
予選から勝ち上がった303位のヒュスラーは初のツアーレベルの準決勝で、ミオミル・キツマノビッチ(セルビア)と対戦する。キツマノビッチは13本のサービスエースを叩き込み、試合を通して一度も自分のサービスゲームを落とさずに予選勝者のフェデリコ・デルボニス(アルゼンチン)に6-4 6-7(5) 7-5で競り勝った。
世界ランク12位で第1シードのファビオ・フォニーニ(イタリア)をストレートで下して勝ち上がったヒュスラーはこの日、最初の11ポイントのうち9本を取ることで早くも主導権を握った。ヒュスラーはその少しあとに自分のサービスゲームを落としたが、再度ブレークして第1セットを先取した。
第2セットでさらにふたつのブレークに成功したヒュスラーは、ツアーレベルで4度目の勝利をものにした。
「僕はここにいる皆を倒せるということを知っている」とヒュスラーはオーストリアのテレビにコメントした。「僕は今回、少し余計にナーバスだった。序盤はあまりいい感じでプレーできていなかったんだけど、落ち着きを保って自分のやるべきことに集中したんだ」。
もうひとつの準決勝では、ともに予選勝者のラスロ・ジェレ(セルビア)とヤニック・ハンフマン(ドイツ)が顔を合わせる。
第2シードのディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)がジェレに6-7(2) 3-6で敗れたため、これでシード選手は全滅となった。ジェレは勝ち上がった4人の中で、唯一ATPツアーで優勝経験のある選手だ。彼は2019年のリオ・オープンで優勝していた。
一方のハンフマンは同胞対決となった準々決勝で、予選勝者のマクミリアン・マルテレル(ドイツ)を6-2 7-5で倒した。
オーストリアのアルプスを背景にしたこのクレーコート大会は、2月以降にヨーロッパで行なわれた最初のATPツアー公式戦となっている。(C)AP(テニスマガジン)
※写真は昨年のアンタルヤの大会でのマルク アンドレア・ヒュスラー(スイス)(Getty Images)
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