「24」はまたもお預け、セレナは準決勝でアザレンカに敗れる [USオープン]

 これはセレナにとって、ニューヨークでプレーした4試合連続の3セットマッチだった。彼女は木曜日の序盤には15分のうちに4-0とリードして相手よりはるかに優勢に試合を進めていたにも関わらず、最終的にアザレンカが試合を支配した。

 アザレンカの輝きの一例を挙げよう。彼女は第2セットで12本のウィナーを決め、1本しかアンフォーストエラーを犯さなかった。それから第3セットでもベースラインでの打ち合いで優勢に立ち、特にバックハンドから目覚ましいショットを繰り出した。それが彼女を、グランドスラム大会におけるセレナとの11度目の対戦で初となる勝利へ導いたのである。

 ツアーレベルで1度も勝利を挙げられなかった1年のあと、今やアザレンカは11試合連続で勝っている。

 大坂はスピードサーブと強力なフォアハンドに満ちたもうひとつの準決勝で第28シードのジェニファー・ブレイディ(アメリカ)を7-6(1) 3-6 6-3で倒し、ツアー再開後から続いている連勝を「10」に伸ばした。

「すごく楽しい試合になると思うわ」とアザレンカは次戦を見据えた。彼女はアーサー・アッシュ・スタジアムの自分のスイートに座り、大坂の準決勝を観戦した。「彼女は素晴らしいプレーをしているわね」。

 2週間前にUSオープンと同じ会場で行われた前哨戦のウェスタン&サザン・オープン決勝でアザレンカと大坂は対戦するはずだったが、大坂が左ハムストリングの故障で棄権したため実現していなかった。(APライター◎ハワード・フェンドリック/構成◎テニスマガジン)

※写真はビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ/右)とセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)
NEW YORK, NEW YORK - SEPTEMBER 10: Victoria Azarenka (R) of Belarus talks with Serena Williams (L) of the United States after winning their Women's Singles semifinal match on Day Eleven of the 2020 US Open at the USTA Billie Jean King National Tennis Center on September 10, 2020 in the Queens borough of New York City. (Photo by Matthew Stockman/Getty Images)

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