セレナがミックスダブルスの前にゲルゲスから勝利 [ウインブルドン]

今年3大会目のグランドスラム「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/本戦7月1~14日/グラスコート)の女子シングルス3回戦で、第11シードのセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)が第18シードのユリア・ゲルゲス(ドイツ)に6-3 6-4で勝って、ベスト16進出を決めた。

 ウインブルドンのシングルスで7度優勝しているセレナは、土曜日のより遅い時間帯にアンディ・マレー(イギリス)と組んでミックスダブルスをプレーすることになっている。

「今年はまだ15試合もこなしていなかったから、ミックスダブルスをプレーしたいと思っていたの」とセレナは明かした。

「それが(試合勘をつかむ)助けになると思っていたのよ」

 マレーとセレナは金曜日にプレーする予定だったが、スケジュールのずれ込みで試合は延期された。

「私とアンディのダブルスについてすごく騒がれているから、少しナーバスになってきたわ。いいプレーをしなければという不安感にとらわれそうよ」とセレナは漏らした。

「この熱狂に見合うものを、見せられるよう願うわ」

 昨年の大会でのセレナは決勝でアンジェリック・ケルバー(ドイツ)に敗れる前に、準決勝でゲルゲスを倒していた。

 彼女は次のラウンドで、第30シードのカルラ・スアレス ナバロ(スペイン)と対戦する。スアレス ナバロはラッキールーザーから勝ち上がってきたローレン・デービス(アメリカ)を6-3 6-3で退け、ウインブルドンでは3度目となる4回戦進出を決めた。

 第1シードのアシュリー・バーティ(オーストラリア)はこのところの連勝記録を「15」に伸ばし、ワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したハリエット・ダート(イギリス)を6-1 6-1で下して進撃を2週目に持ち込んだ。フレンチ・オープン・チャンピオンのバーティは、4回戦でアリソン・リスク(アメリカ)と対戦する。

 ウインブルドンで2度優勝している第6シードのペトラ・クビトバ(チェコ)は1週間前には利き腕の故障のため大会に出場できるか否かさえわからなかったにも関わらず、マグダ・リネッテ(ポーランド)を6-3 6-2で倒して2014年以来となるウインブルドン4回戦進出を決めた。

 クビトバはリネッテのサービスゲームを3度ブレークし、相手には一度もブレークチャンスを与えなかった。

 29歳でサウスポーのクビトバは、2016年に自宅で侵入者から暴行を受けて左手に手術を受けることを強いられた。彼女は今年初頭のオーストラリアン・オープン決勝に至ったが、左前腕の故障のためフレンチ・オープン出場を取り消すことを余儀なくされていた。そんな訳で彼女は、ぎりぎりになってからウインブルドンでプレーすることを決めていた。

「ここまでのところ、大丈夫よ」とクビトバはコメントした。

「痛みなく自分のテニスをプレーできていることを、本当にうれしく思うわ」

 月曜日の4回戦でクビトバが対戦するのは、2017年にウインブルドンで4強入りした実績を持つ第19シードのジョハナ・コンタ(イギリス)となる。コンタはこの日、2017年USオープン優勝者で第9シードのスローン・スティーブンス(アメリカ)を3-6 6-4 6-1で振りきった。これは彼女にとって、今年のスティーブンスに対する4対戦で4度目の勝利となる。

 そのほかの試合では、第21シードのエリース・メルテンス(ベルギー)が第15シードのワン・チャン(中国)を6-2 6-7(9) 6-4で競り勝ち、バーボラ・ストリコバ(チェコ)は第4シードのキキ・バーテンズ(オランダ)を7-5 6-1で破る番狂わせを演じた。

 勝ち上がったメルテンスとストリコバは、4回戦で対戦することになった。(C)AP(テニスマガジン)

※写真はセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)
LONDON, ENGLAND - JULY 06: Serena Williams of The United States serves in her Ladies' Singles third round match against Julia Goerges of Germany during Day six of The Championships - Wimbledon 2019 at All England Lawn Tennis and Croquet Club on July 06, 2019 in London, England. (Photo by Mike Hewitt/Getty Images)

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